65年間の回想(5)

第3回の記事、(▲65年間の回想(3):[C-215])、の中で、
   あの記事を書くのに大変に難航したことを述べた。 それは、
   思考経路の説明の或る部分を、普通の人ならば、さらりと書けることでも、
   私は其処に拘ってしまうのである。  前回に引き続いてその事情を、
      「人の出会いという幸運」(幸運にも色々とあるが)、
   の話題を例にとって、説明してみよう。
          ★ ★ ★ ★ ★ 

 珍しい出会いとは言っても、例えば、青森さんとの偶会:
   (▲ 船旅のご報告  [A-41] )、  のような話は、
   余分な心配をしないで事実をそのまま書くことが出来る。
   読む人にも、「運が良かったね」、と素直に反応して貰えるだろう。

 しかし、同様に珍しい出会いとか、僥倖とも言える奇遇の話の紹介でも、
   その様なことが実現する確率は、どの程度あるのだろうか、とか、
   その話をしても、他人が信じてくれるだろうか、とか、 事実関係
   の記述以外の部分に頭が行くので、 説明が長くなる場合が有る。
       :▲ 「出逢い」に想う(2) : [A-19] に、説明のある通りである。
 この例の場合は、(M)さんとの出会い:
   ▲ 海外旅行(3) :[C-106]、  ▲ 「出逢い」に想う(1) :[A-18]
   の話の内容を、読む人が信じてくれるだろうか、 まで気になった。
   Y君に関係ある(M)さんと、この様な状況で出合ったのは、
       『桁違いに』、生起確率の小さな、 珍しい出来事なのだから。

 生起確率の小さな、 珍しい出来事と言えば、
       自殺未遂者の救助をしたこと、に絡む、一連の出来事:
   ▲ 因縁?、仏縁?、分る事、分らぬ事 : [C-149]
   ▲ 因縁?、仏縁?、分らぬ事・・後日談 : [C-153]
   ▲ 因縁?仏縁?・事件。と自殺心理 : [C-158]
ともなると、 有り得ないとは言わないまでも、 偶然とはとても思えない、
   何か高次元の存在の『意思』が働いている、
                としか、感じられない経験であった。

 そして、さらに、
   ▲ 不思議な体験 :[C-177]
    に至っては、完全に、 人智の及ばない力を感じる。
    自身では科学・技術者として、物理学的な考え方を信じている心算でも、
    いや逆に技術者なるが故に、無意識に確率計算をしていて、
                           そう判断するのである。
          ★ ★ ★ ★ ★ 

 しかし、この種の体験を、
   多くの信頼できる人々も経験、 していることを、聞いている上に、
   私が尊敬する人々が、そのようなことが有るのを認めているので、
   私などは寧ろ安心して、その様なこともあるのかと、 思うのである:
  (▲ 人類滅亡論[1]人知の限界 ◆超科学(1) :[C-2]、
   ▲ 人類滅亡論[2]人知の限界 ◆超科学(2) :[C-3]、:参照)。

 更に幸いなことに、 此処に引用した尊敬する先人たちよりも、
   現代に生きる私は気楽にその様に考えることが出来る環境がある。 
   20世紀前半ころまでの物理学の大成功によって、人類の思想に
     「唯物決定論」的な思考パターン、が植え付けられた。
   分子、原子の運動は力学法則で正確に規定されていて、
   人間の思考も頭脳を構成する原子の運動の結果なのだ、
             と捉えると、因果律は絶対である。
   量子物理学が生まれて、不確定性原理が導入されたが、 これも
             思考の自由を保障する概念、ではなかった。 
   それで私ら老人は“奇跡”の話に対しては、身構えるのである。

 ところが20世紀後半になって、分子、原子の運動法則を肯定しつつも
   「従来の直観とは大層異質な結果」を生ずる、“可能性”、が
   知られてきたのだ。 南米ブエノスアイレスで誰かがクシャミをすれば、
   その結果として、ニューヨークを台風が襲うことが有り得るのが、
   数理物理学で確立したのだ。
直観的には因果関係の感じられない事象が、必ずしも
             科学と矛盾しない、と保証されたのだ。

 それで、昨年、気楽に:▲ 人生の確率計算 :[C-179]、を書いた。
   但し、そうはいっても、この種の話題には、歴史的にも古来実に多くの
   詐欺的な同類の話が有ったのも、皆が知っている。
   その上、今回は記事の目的がそこではない。
   ▲ 昭和の青春(4)戸隠ブログを見て :[A-89]
にあるような歴史的事実を基礎に置いて、ケリーさんの話とか、
   Y君の心理とかを資料として、文章に纏めようと努力して書くので、
   第3回の記事のまとめには、大変に難航したのだった。

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