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zoom RSS 薬害肝炎救済法成立

<<   作成日時 : 2008/01/12 16:03   >>

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2008/01/11に参議院本会議で、薬害C型肝炎被害者全員の一律救済を目指す、給付金支給法案が満場一致で採決された。
自己責任のない、この被害者達は本当に長い間の苦労を強いられて、気の毒であった。
 このたび、一応の努力の成果が得られた事にお喜びを申上げる。
被害者には症状に応じて、1200万〜4000万円が支給される事になる。


ところで、全ての被害者を救済する事は望ましい事であるが、そのためには国民の血税を多量に使用する。

一方、そもそもこの問題を発生させた責任者(医師、官僚)が、一般納税者よりも多くの税金なり罰金を支払って、その救済金に貢献するかと言うと、その様なことはない。

事件発生後になっても、旧厚生省の局長等39人が、製薬企業や業界団体に天下りしていた。 勿論、これらの中にはこの薬害問題の関連で訓告処分を受けた官房審議官ら高官が含まれ、しかもその天下り先では理事長等の要職に付いている。

また、行政の過ちを生じさせた医師は長期裁判の途中で老齢を理由に免訴されたが、その人物が、大學副学長など社会的に厚く遇されて蓄えた財産を謝罪に回したという話は、一向に無い


それなのに、薬害被害者に回す保証金を税金でむしり取られる納税者は、老齢を理由にその部分の金額を税金から減免されることはない。

 ★ ★ ★ ★ ★

薬害被害者の救済には大賛成であるが、この辺に割りきれないものを感じる。

私が拘っていることは、以前にも書いた、
「私の親が如何に切ない想いで、税金を毟り取られたかということ。 しかも、社会保障だとか、年金だとか、の恩恵を受けなかったこと」、
が私の頭にあるのである。
  {▲ 再掲:『血税の使い方』参照

私個人という事でなく、私の周辺に見てきた人々の生きざまを見ても、どうしてもこのような方向に頭が行くのである。   例えば、ピアニスト君が
  ▲Y君の遠州旅行
に書いていた、H氏の母上の様な方が現在の日本の豊かさを築いたのだと思うと、政治家・官僚の責任を放置して一般国民の血税で問題解決をするのに、とても抵抗を感じるのである。

 ★ ★ ★ ★ ★

私は、『公務員職務不履行の罪を作り、それには時効を認めない』、という佐久間提案に賛成する。 {参照: ▲公務員職務不履行罪の提案

現実に、薬害補償の全経費は、問題発生の時点に責任を担っていた官僚の退職金を取り上げてみても、とても追い付かないことは分る。
大切な事は、このような制度にすることにより、官僚が本気になって業務に取り組むようになることである。



繰返すが:
薬害事件の犠牲者で命を失った者、家族が極めて惨めな境遇に追い込まれた者、などどれ程多数居るか分らない。

然しながら、そもそもの原因を発生させた人物たち、医薬行政を行なった官僚は高給で天下りし、行政の過ちを生じる原因を作った医師は裁判の途中で老齢を理由に免訴されてしまった。
裁判所の処置は、合法的であるかもしれないが、自身に何の落ち度もない被害者と較べて、余りに不公平ではある。

その被害者の救済をするための費用は、何の責任もない国民の血と涙で行なわれる。

今回の政府の処置は、手続き的には欠陥はないが、弱い納税者、ワーキングプアーなどに対して、余りに不公平である。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
公務員職務不履行罪の提案
前回記事:▲福岡3児死亡事件の判決 に書いた通り、いくら法律を作っても、交通事故防止に役に立たないのは、何故だろうか。 ...続きを見る
佐久間象川
2008/01/13 03:31
公務員職務不履行罪の提案に賛成(1)
昨年末に薬害肝炎被害者達の怒った顔がテレビに映ったが、その同じ顔が喜びの表情で、新年のテレビに映った。 良かったな、と思いながらパソコンを開くと、其処には変人キャズ氏の今年最初のブログ記事:   「▲ 薬害肝炎救済法成立」 が入っていた。 キャズ氏は、その... ...続きを見る
晩秋
2008/01/14 03:28
公務員職務不履行罪の提案に賛成(2)
◎地球温暖化の問題に付いても、佐久間氏は、  ▲伝統文化と常識の変遷(6b) 地球温暖化問題: の最後の部分に書いている。 ...続きを見る
晩秋
2008/01/14 03:30
薬害肝炎訴訟 福田衣里子さんの名言
私達(C型肝炎の被害者)より、彼ら(厚生省の役人)のほうが、病気なんじゃないかと思う。その通りだと思います。薬害に苦しんでいる国民を救うどころか、C型肝炎に感染した418人分の個人ごとの情報が記載された症例リストを放置していた。(隠していた?)ということです。上記言葉は、20歳で発病し、青春の半分を薬害肝炎訴訟に捧げた怒りの叫びですね。? ...続きを見る
名言 格言 ことわざそして感動,<str...
2008/01/15 19:54
またまた、NHKの問題
昨年 (2007/10/13)に▲「またもNHKの問題」 の記事を書いて、NHK批判をしたのだが、体質というものは変わらないもので、またまた問題を起こして、今回は流石に会長も辞任した。 ...続きを見る
佐久間象川
2008/01/24 04:11
NHK問題{正月の感想(2)}
佐久間先輩の▲またまた、NHKの問題、を見て感じたことを書く(文末、参照)。 佐久間氏の所論は、今回のNHK職員のインサイダー取引の問題は、組織の体質に根ざす、という事である。 ...続きを見る
二人のピアニストに思う
2008/01/30 20:12
NHK問題{正月の感想(2)・続}
フランス五月革命の時に、フランス国営放送ジャーナリスト達が、「放送品位の向上」をスローガンにストを行い、時間は掛かったが、実を結んだ。  当時のフランスの私の友人が「テレビは、程度の悪い人間の見るもの」 と言っていたのを思うと、ストに依って放送品位を向上させた労働者は偉い。 NHKの人達も見習って欲しい。 ...続きを見る
二人のピアニストに思う
2008/01/30 20:12
なぜこうなったのか 薬害肝炎
薬害肝炎問題について、こちらで冷静に論じておられます。 疑問に思っていたことが分かりやすく書かれていて、とても勉強になりました。 有難うございます。 ...続きを見る
誰に投票する?
2008/02/02 18:48
◆◆◆ 特集記事≪薬害肝炎≫ ◆◆◆
 本ブログ「白鳥一声」は、ただいま≪薬害肝炎問題≫を重点的に取り上げています。以下は、この問題に関連する本ブログのエントリーをまとめたものです。  (※なお、このエントリーは随時更新されます。また特集期間の間は、このエントリーは常に新着記事リストの最上部に表示されます) ...続きを見る
白鳥一声
2008/02/03 15:51
日本民族の合理性と東条首相(3)
本シリーズ第一回の記事(東条の非常識な戦争指導)にコメントを頂き、”東条英機暗殺の夏”(吉松安弘著)という本があることを教えて頂いた。 今回の記事は、その読後感想メモである。 読むと ? 東条の心情の真髄は、次の文章であろう。:  『自分の考えは、たとえそれが天皇の意向と反しようが、やはり天皇の意向と反してはいないのである。 何故ならば、自分に天皇の信任があるのだから・・・』 ? 戦争開戦以来、「科学は日本精神を汚す」という議論がのさばり、合理的な考えのできる人々の受難の日々があった。 戦... ...続きを見る
二人のピアニストに思う
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変人キャズ
2008/03/12 23:12

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
悪い奴ほど良く眠る。
いつも感じることだが、事件が発生したり露見したりしても、表面的に処理してしまって、その根っこの究明をしなかったり、しても本当の悪い奴は、のうのうと何処かで優雅な生活をしているケースが多い実態を思うとやりきれない想いがする。
薬害訴訟で国が認めて対応するのは遅きに失したにしても先ずは良かったが、そのつけを、その原因を作った悪い奴が応分の負担をすることなく、事件と直接関係の無い者までが負担するのには割り切れないものを感じる。
Alps
2008/01/12 18:52

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