(独り言58)「因果関係のとらえ方」

「因果関係のとらえ方」               81.7.13

★ 家庭用洗濯機に脱水機が付いた初期の頃、主婦が手をはさんで巻き込まれる事故が続出した。  主婦団体は欠陥製品だといって騒いだが、メーカー側は使用上の不注意が原因だと主張した。  その後、ドアスイッチを取り付けることにより、この種の事故は根絶した。

事故原因というもののとらえ方についての、良い教訓であった。


★ 現在の警察のやり方では、交通事故の根絶はできない、というのが私の意見だ。
事故処理現場に目撃者として立ち会うと事故を起こした車がブレーキを踏んだのは7メートル手前だったか、8メートル手前だったのか。その車の速度は30キロメートルだったか、40キロメートルだったか、と警察にしつこく問いただされる。  正確でなくてよいから数字をいってくれ、とまで言われる。

一方、その車が現場にさしかかるまでの路上で、蛇行、割り込み、無用警笛の連発で乱暴な運転ぶりだった、などと述べると、関係のない話をせず聞いた事にだけ答えろ、と言われ相手にされない。  その部分を事故原因と考える視点が警察に無い限り、事故は無くならないだろう。


 6月8日、イスラエル空軍機はイラク原子炉を爆撃した。 例によって多くの日本の”識者”は「いかなる理由があっても」イスラエルの行為は許されない、と非難した。
しかし、”識者”はご存じだろうか。  PLO各派の中で穏健派といわれるファタハでさえも「イスラエルの存在は承認しない。  政治解決などあり得ない。  正しい解決は武力闘争だ」と強調し、テロを繰り返していることを。  また大戦中に世界のユダヤ人人口の3分の1が抹消されたことを。
イスラエルは必死である。  原子炉が稼働寸前の時期、安息日でフランス人技術者の現場にいない日を選んで、極めて正確な攻撃をしたことは、これがよく計画されたものであることを示す。
アラブの原爆作りをイスラエルが阻止するのを非難するなら、ユダヤ人の生存権を認めてからにすべきでなかろうか。


★ 平和の維持という高度な問題に対処するには、交通事故撲滅よりもさらに的確な因果関係の理解が必要であろう。
この意味で国連安保理事会が採択したイスラエルに対する”制裁なき非難決議”は現実的である。



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註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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