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zoom RSS 狭心症の新治療法

<<   作成日時 : 2010/11/27 04:45   >>

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少し前になるが、狭心症の新治療法
   厚生労働省の高度医療に承認された、
   との話題があった。
狭心症は動脈硬化などが原因で、
   心臓の血管が狭くなり、 心筋に十分な
   血液(酸素)が流れなくなって、胸の痛み
   などを起こす病気。
従来の治療法は▲血管拡張剤などの投薬、
   ▲カテーテル治療、▲バイパス手術、など
   であったが、最近の日本では、これらの方法
   では直しきれない患者が増えている。

そこで東北大の下川宏明教授は、新しい治療法
   として、衝撃波を当てる方法を開発して実績をあげ、
   7月に厚労省の高度医療に承認された、
   というものである。

   □ ▲ ● □

ところで、下川教授がこの方法に着目したのは、
  「培養した内皮細胞に衝撃波を当てると一酸化炭素が
  発生した」、というイタリアの研究者の一月の学会発表
  を聴いたのが、きっかけだった。
   一酸化炭素には動脈硬化を防ぐ作用が知られており、
  「これは使える」と下川氏は着想した。 「衝撃波を
  当てると、細胞内に微小な泡が発生。 この泡が刺激
  になって血管を作るさまざまな仕組みが起動する」
  と考えた下川氏らは研究を進めて、技術を確立した。

「人体の持つ自己修復力を活かした治療法で、
    全身麻酔や手術を、必要とせず、
  副作用も見られない」、と、下川氏は言う。

此処で、イタリアの研究者と下川氏のいずれか
  が居なければ、この「狭心症の新治療法」は
  生まれなかった。
   しかし、両名は最初から共通の目的を持って、
   分業して仕事を進めたのではなかった。

         ★ ★ ★ ★  ★

佐久間氏が ▲ 2010秋の叙勲と褒章(2) :[B-141] 、 に
  書いているように、 2008年ノーベル化学賞を受賞した、
  たんぱく質GFPの技術を産み出した3人の科学者も、
  最初から結果を見越して各自の仕事をした訳ではなかった。

あの仕事における下村修氏の役割を、
  今回の、「狭心症の新治療法」、では、
      イタリア科学者が果たしている。
  こういう形態の進歩を普通は、共同研究
  とは言わないものだが、矢張り広義の共同作業
  によって生まれた結果である。

それと同時に、各メンバーが有能でなければ、
      生まれなかった。 そこで
     ▲  ノーベル賞関連の話題:[B-143]
に書かれている、ド・ブロイ教授のコメント、が納得されるのだ。

湯浅氏が第二次世界大戦中もキューリー家の人々と
  厳しい境遇を過ごしたのに、故国日本の後進のために
  わざわざ日本語で、あの一文を雑誌にお寄せになった
  好意を有難く思う。 と、同時に、
  その二年後に湯浅氏をお待たせしておいて会い損なった
  象川氏の失態が残念である。 そのタイミングならば、
  湯浅氏自身が参列できたことに感動している、アカデミー
  の入院式の話題を聴かせて頂けた筈であったから。

   □ ▲ ● □

しかし、また考えて見ると、この種のことは20世紀後半の
  科学技術で突然発生したことではない。
   ▲ 人類滅亡論[2]人知の限界 ◆超科学(2)
  :[C-3] [05/04/12]、 に紹介したように、
  例えば電気通信の技術の発端からでさえ、
  科学技術の進歩は、その様な形で、行われてきた。
2010秋の叙勲と褒章(1) :[B-140]、 に、研究成果
  というものは、個人の才能の所産か、集団の成果か、
  の評価に付いてしつこく書いている。
アジア各国にもあらゆる面で後れを取ってきた近頃の日本
  では、政治家、官僚ばかりでなく、自称科学者の中
  にも、ド・ブロイ教授のコメントを理解できない人が
  居るのは危機的な状況、だと思う。

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