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zoom RSS (独り言75)「米国だより I」

<<   作成日時 : 2005/09/12 02:46   >>

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「米国だより I」                82.4.19

★ 旧制高校の寮では寮雨という雨がよく降った。  寮棟の端にある便所まで行く時間を節約し、部屋の窓枠の上に突っ立ってジャーと雨を降らせるのである。
2階から降った寮雨のため1階の窓枠に乾してあった布団が濡れたことがある。
夜間に、中寮で寮歌を歌いながら気持ちよく雨を降らせているところを、 南寮から写真のフラッシュを焚いて脅かしてやったら、 吃驚して2階から落ちた、なんて事件もあった。


★ 高校で終戦を迎えて、大学に進むと、陸海軍の大学を出た人達が同級に多数入ってきた。  大学の寮で同室になった2人共、旧軍人だった。
この実直な人達に寮雨の話をしても、 彼らは信じなかった。
挙句は、私は話を面白くするため途方もない嘘を吐くホラ吹きにされてしまった。

人間は兎角、他人も皆、自分と同じと思い易いもので、
   価値観のかけ離れた人がいる事は理解し難いらしい。



★ 1月のワシントンの航空機事故の時、 アトランタのウィリアムス氏が命綱を他の人に順々に譲って、結局自分は死んでしまった。
彼の英雄的な行動は、米国民に多大の感銘を与えた。 
 しかし、ウィリアムス氏が例外的存在なのでなく、 米国には同様な状況の下で同様な行動をする人はかなり多いのでないか、と私は思う。
その根拠は現地で見るキリスト教信仰の根深さである。



★ 一方、日本ではこの様な行為は戦前なら有り得た話だが、 宗教も倫理教育も無い今日の日本では、極めて起こり難いことだと思う。
ある日本の新聞だか雑誌に、ウィリアムス氏は身体が座席に挟まれて抜けられなかったのだろう、と書いたあったそうだ。

これは要するに、書いた記者がその程度の男であって、
 わが身を犠牲に他人を救う善意の人の存在は、 彼には考えられなかったのだろう



★ 自然科学の進歩が、今日の我々の物質的繁栄の基礎を作った。
  その進歩は前回の「米国だより」で触れた天地創造説から進化論へと向かう方向に進んできた。
その過程で、人々は神罰仏罰を恐れて行動した生活習慣を無くし、現実的利己的になり、社会的連帯意識を失った。

科学の進歩に依って生じた、この伝統的価値観の崩壊は、
 人類にとって進歩なのだろうか、逆なのだろうか





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註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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