人類滅亡論[1]人知の限界 ◆超科学(1)

確率的には非常に起こり難いことに遭遇し、
   何か超科学的な力を感じる体験を、それも一度ならず、
   私は経験した事がある
。 
 

湯川博士も夢のお告げ、といったことを敢えて否定はしない、と語って居るし、
日本が世界に誇る電子工学の先達、マグネトロンで有名な岡部金治郎博士は晩年、神秘現象の研究に深く関与された。
そして私自身も上記の経験から科学を越えた事実がある事を信じています。
合理的なものの考え方の山本五十六大将が「夢見」を信じたし、
迷信を信じない志賀直哉が、「今この電車に誰が乗って来る」、と思い当ててしまうことが時々有ったことが伝えられて居る。


現存の信用できる人物の経験談でも、
三浦雄一郎がエヴェレスト直滑降で転倒した時、滝に打たれていた母堂がそれを感知した話や、
環太平洋ヨットレ-スの途中で音信が絶えた諸井氏の夫人の夢の話がある(朝日新聞「天声人語」94/6/9)。
東大名誉教授である先輩科学者は、「われわれの年になると、因縁の糸が血管や神経細胞のように、あるいは曼荼羅網の無尽のフラクタル構造のように、かなりつながりが見えてくる」、と云われた。
 同感であったが、私はその様な事を言うのを憚った。

普通は、この様な話をすると非科学的だとされ、悪くするとこちらの人格まで疑いの眼で見られてしまう。   所が、
実はこの様なことが必ずしも不思議ではなく、
   スモールワールド・ネットワークという考え方で合理的な理解が出来ることが、
   1998年頃から分ってきた

という話を、最近になって初めて知った。 マーク・ブキャナンの本の書評で知った次第である。

霊感とか、予知夢とか、奇跡的な出会いとか、偶然にしては余りに確率が小さくて有り得そうにない経験談を友人達に話す時に、
自分自身の体験であり、何も嘘や作り話をしている訳ではないのに、
今迄は何とは無しに後ろめたいような思いが有った。
だが、ブキャナンの本を知ってホッとした。



マーク・ブキャナンの本を自分では読んでないのだが、
世界中の60億人が、それぞれ直近の50人と繋がる図を描くと各人の隔たり次数は6000万だが、ここにⅠ万本に2本だけランダムな繋がりを入れると隔たりが突如8に下がる、
と説明されると、定性的な話は分るような気がしないでもない。


★処で、書評によるとこの本は「意志ある者は法則に従うか」の項で始まるというので、超能力とは違うが山口次郎先生の話を思い起した。
山口先生は日本の半導体研究の草創期のパイオニアで徹底した実証家であったが、 学生時代に力学を学んで、ニュートンの法則に従うと運動物体の最終状態は初期条件で決定される、という命題に疑問を持った。
猫を高所から落とすと、頭を下にして落としても、頭を上にして落としても、必ず足を下にして着地すると言われている。
これは力学の命題に反すると考えた先生は、それを確認するために、近所の猫を捕まえて来ては二階から落とした。
何度もこの実験を繰返す内に、猫は山口先生の姿を見ると逃げて、掴まらなくなった
という。
 

この話を伺った時に山口先生は、「ニュートン力学は物体に就いて成り立つもので、生物には適用できない」、ということで理解した、と話されたが、私は納得出来なかった。

★ブキャナンの本の「意志ある者は法則に従うか」の項を読めば、永年の疑問が解けるだろうに、老齢の私はこの頃大層読書力が落ちて、纏まった物が全く読めなくなってしまった。
残念ながら私は、遂にその解決を知らないで、人生を終わるのだろう。

老齢に達した現在、
   子供達が我々の領域を、
   そして孫達が子供達の領域を、
   何の苦も無く乗り越えて行くのを感じる。
 

現代科学で理解し難い不思議を、山口先生や私のような老骨が悩むことを、スモールワールド・ネットワークの考えが常識になる世代は楽々と超えて行くのだろう。
丁度、地動説が現在の子供にとって常識であるように

参考:なお、“砂山のパラドックス“に関して一寸計算をしてみた。
 地球全体を直径1mmの砂粒の集合とすると、其処に含まれる
     砂粒の数は、8.6X10(29乗)である。

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