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zoom RSS (独り言61)「技術者の倫理」

<<   作成日時 : 2005/08/29 03:55   >>

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「技術者の倫理」                   81.8.22

★ NHKテレビの朝の連続ドラマは 「おはなはん」 「娘と私」 など、いくつかの名作を生み、スターを育てた。  長い歴史をを持つこのシリーズの中には当然、佳作もあれば駄作もあった。 しかし、いま放映中の「まんさくの花」ほどの愚作は、かつてなかった。
早朝から軽薄極まるギャグを聞かされ、行儀の悪い生活風景を茶の間に持ち込まれ、浅薄な人生哲学の理屈っぽい押し売りをされて不愉快極まる。  経営基板が視聴率により脅かされないはずのNHKの番組低俗化だけに、いっそう腹立たしい。


★ 昭和の初期に、当時としては雲を掴むような話に思われたであろうテレビの技術と取組み、これを開拓した先覚者には技術者としての夢があったに違いない。
と同時に彼らは、現今のようなテレビの社会的影響には思い至らなかったに違いない。

夢の技術が完成した暁に、それはいい加減な芸能人によって浅薄なドラマを流すのに利用され、 一億総白痴化の道具として機能するとは、 思っても見なかったであろう



★ 日本の学会雑誌には、それぞれの専門的・技術的内容とひどくかけ離れた論説が載ることが少ないように思う。   一方、米国ではかなり様子が違う。

たとえば米国電気電子学会の機関紙に、1960年代半ばに、既に、人類のエネルギー需給の論説が載っていたのを、不敏な筆者は奇妙な気持ちで眺めた記憶がある。
同誌にはまた技術者の雇用・給与など社会的処遇に関する記事や主張もしばしば載る。
そして、技術者の倫理に関する議論も絶えず載っている。 「会社で貴方の作っている製品が社会に有害だと分かった場合、貴方は…」というような議論もある



★ 例年どおり原爆の記念日にはいくつかの行事があった。

原爆犠牲者に対し良心の痛みを覚えた科学者の話はいくつか聞いた。
テレビによる社会の汚染について技術者には同様の責任はないのだろうか。  原爆が科学者の手を離れて政治家の手に渡ったとき以降、テレビが電子技術者の手を離れて芸能人の手に渡ったとき以降、開発者には本当に責任はないのだろうか


たとえ無罪と結論付けるにしても、一旦は考えてみる必要があるのではないだろうか。




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註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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