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zoom RSS 私の独り言{血税の使い方}

<<   作成日時 : 2005/07/04 16:00   >>

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血税の使い方     1978.4.5

 ことしの所得税確定申告のシーズンも終わった。 毎年この時期になると私は思い出すことが一つある。
多分、小学一年生のころのことである。 ある夜、私をはさんで寝床に入った父と母が、私が寝たものと思って交わしている会話を盗み聞きした。
 「税金なんて泥棒にあったみたいなものだな」と父がいった。 母が相づちを打った。 難しくて理解できない話の間に”恩給亡国”ということばもでた。
寝たふりをして聞いている私は、

父や母をそれほど悲しませ苦しませる税金や役人というものに、激しい憤りをおぼえた

 私の生家は田舎のしがない小売商店であった。 父母は毎朝6時には店を開き、夜は12時近くまで閉店しなかった。
隣の菓子屋も、その隣の雑貨屋もみな同様だった。
こどもの私達兄弟も、小学校に入る頃から店の手伝いをした。
買い物客が断続して、昼食が3時間以上かかることんもしばしばあった。
父は便所に入っていても、店頭に客の声がすれば途中で飛び出してきた。



 都会のデパートの客とは違って、現金収入の少ない農村の客は、買い方がしぶかった。
店頭で長々と雑談をし、値切り、しぶり、いばり散らしてからでないとわずかばかりの物も買わなかった。 
そのようにして、20分がかりで1袋70銭のはみがき粉を売っても、利益は1銭くらいしかないことを、子供の私は知っていた。
あのような思いをして父母が稼いだ金を、泥棒のように持っていく税金なるものに、憤りをおぼえた。


 数年前の学園紛争のとき、国有財産である大学の窓ガラスなどを、極めて気楽に破損する学生の姿に、私は腹を立てた。
しかし、これらの学生に妙に物わかりの良い教授たちに対しては、さらに何層倍かの憤りを感じた。

彼らの胸ぐらをつかんで私は言ってやりたかった。
ガラス一枚分の税金を納めるために、私の父母は、田舎者のわからずやの客に何百回頭を下げたのか、知っているか−と


同様な激情は、国電車両にデカデカとスプレーされた”春闘勝利”を見るときにも、私をおそう。
成田の管理塔を襲撃したメンバーには、郵便局員が何人かいたとの報道を聞いたときには、頭に血ののぼる思いがした。

 税負担の極端な不公平、税金を費消する親方日の丸族の感覚が、神経を逆なでする。

自分らが税金を納めなければ、日本の社会が成り立っていかないのだ、という気持ちになり切れぬところに、私達の不幸がある



 米国のダラスのすばらしいハイウエーをバス旅行していた時、隣席のたくましい体格の農夫が話しかけてきた。
 「立派な道路だろう。 みんな俺達の税金で出来たんだ」。彼は胸を張ってみせた。
「税金が高すぎるという声もあるぜ」 「そんな文句をいう奴にかぎって、高級車を乗りまわし、ビフテキを食って、ブクブクと太っていやがるのだ。とんでもないやつらだ」。
 私はまぶしいような思いで彼を見、米国の健全さをそこに見た。  

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございます。
私たち日本では、
この建物は、おいらの税金で
建ったものなんだというような
物は殆ど考えられません。
悲しいことです。
イプサム
2005/11/27 16:21
毎年2月になると確定申告の時期となる。
現役時代は、毎月源泉徴収されていながら且つ確定申告時は、ン十万円の追加税金を払わされた。
会社では、例えばA部門が1000万円の機械を購入する時は、稟議決済を受けた後もネゴして850万円になったとすると経理部門は当然のことながら850万円を支払い、A部門に150万円の貯金が残されるなどは考えられない。
ところが永田町では、要もない公益法人を沢山作って役人共がのうのうと暮らし、予算をつけ予算内で出来た時はその差額を保留分などと称し、時には何千億円にも上る金を勝手に使い放題。そんなのに我々の税金がむざむざ使われているかと思うと、腸が煮えくり返る。
永田町の仕組みを含めてシステム改革がなされ、意識改革がなされない限りこの憤りのやり場がないことに又原が立つ。
Alps
2011/01/06 10:25

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