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zoom RSS 2012年を振返って(2)

<<   作成日時 : 2012/12/30 03:54   >>

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人間の皮膚細胞に、たった四つの遺伝子を入れるだけで、
  ほぼ無限に増え、さまざまな臓器や組織の細胞に
  変化する 「多能性」 を持った細胞になる。
本来、受精卵の細胞にしかないその「多能性」をもつiPS細胞
  山中伸弥教授は、2006年8月にマウスのiPS細胞作製
  を発表。 2007年11月に人でも作成に成功したことを
  米チームと同時に発表した。

同方向の研究としては、ES細胞と体細胞を融合させた
  京大・多田高氏の研究や、ES細胞で働く遺伝子を網羅
  したデータベースを作った理科学研の林崎氏、
  遺伝子を細胞に組込むためのウィ―ルスを開発した
  東大・北村俊雄氏の仕事、など、丁度タイミングが
  かみ合ったのは本当に運が良かった。

しかし、その運の良さを結実させたのは矢張り、
  山中氏本人の資質と能力であった。

     ★ ★ ★ ★ ★

例えば、人間の皮膚細胞に、かなり限られた数の遺伝子
  を入れるだけで、「多能性」を持った細胞になることを
  実験的に見出したのは、高橋和利氏だったし、
  それを聞いて山中氏自身も驚いたほどの発見だった。

でも、高橋和利氏をはじめ、チーム全員に研究の方向付け
     を与え、大変な労力をモノともせずに打ち込んで
  働くようにさせたのは、山中氏の情熱と性格であった。


     研究チームが必要な条件を絞り込んで行き、
     最終段階で残った24個の遺伝子から、不可欠な
     4個に絞り込み、iPS細胞に辿り付いたのだが、
     本格的な研究開始から僅か6年での成功であった。

そのプロセスを山中氏の言葉を借りると、
 目標を立てて 戦略を考える段階では、
   たくさんの日本人研究者の仕事 に助けられた。
研究をやめかけた時、奈良先端科学技術大学院大に
  拾ってもらい、一度死に掛けたんだから何か面白い
  難しいことをやろうと思った。 それも良かった。 
研究室の人達が本当に一生懸命実験をしてくれた。
  それぞれがたまたま一か所でクロスした。

      それがなかったら、iPS細胞は
       いまだにできていない、と思う」

              となる。

     ★ ★ ★ ★ ★

   ▲ 山中教授のノーベル賞(1):[C-293][2012/10/10]
       に紹介した山中氏の言葉を再録すると、
「感想を一言で表現すると、感謝という言葉しかない。{中略} 
  国、京都大のほか、高橋和利氏、若い研究者らが
  助けてくれた。 {中略}家族にも心から感謝したい。{中略}」
  とあり、教授のお人柄の良さを印象付けるのだが、

まさに逆のケースを見てきた私としては
        そこに運の良さも 感じる、のである。
  例えば、高橋和利氏が研究にあそこまで燃える可能性を
  持つ人物でなく、学内政治等の俗事に興味を持つ人物
  であったならば山中氏との共感は持たなかった筈で、
  この出会いの良さは運、だと思う。

前回の記事:▲ 2012年を振返って(1):[C-301]、に述べ通り、
山中氏も口を慎んで旧上司、先輩、同僚の悪口は
  云わないけれども、 行間に、それを抑えての発言だ
          と透けて見える箇所
・ ・ ・が幾つかある。 
上記の、「研究をやめかけた時、奈良先端科学技術大学院大
  に拾ってもらい、一度死に掛けたんだから何か面白い
  難しいことをやろうと思った」、なども、そうした部分である。

     ★ ★ ★ ★ ★

上記の、「研究室の人達が本当に一生懸命実験をしてくれた」、
  という山中氏の言葉に対比して、私の見た正に逆のケースを、
  次回の記事、{▲2012年を振返って(3)}、に紹介して、
  山中氏の幸運を喜んで差し上げたい。

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