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zoom RSS 大学設置認可問題(1)

<<   作成日時 : 2012/11/07 11:59   >>

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今月一日に文科省の大学設置・学校法人審議会(以後、設置審と略記)
  が答申した3件の4年制大学の設置を、田中真紀子文部科学相が
  不認可としたことが、メデイアでは大問題、になっている。

学校経営者とか市長とか、当事者が頭に血が上って騒ぐのも、
    大人げないとは思うが、まあ仕方ない部分もある。  が、
  メデイア人種のあまりの不勉強さ、は洵に腹立たしい。

田中文科相が違法行為を行って民間人の利益を損ねたから
  裁判所に訴える、とか何とか、連日の報道が続く。  が、
  大学の新設は申請に基づいて、文科省が設置審に諮問し、
  その答申結果を踏まえて文部科学相が認可を決める
                 ことになっている。
  文科相が審議会答申を覆したのは
       今回が初めてで、極めて異例の出来ごとであるが、
答申通りにしなければ違法、などとはどこにも書いてない。 
メデイア人種はその程度の事も知らないのだから、呆れる。

むしろ、現実は
「審議会で検討」という、いかにも尤もらしい形式
  を作っているが、実は陰で官僚の意を戴した委員どもが
  形式を整える、毎度御馴染の我が国行政の一つである。
 

これが歴史的に、長年に亘り齎した弊害は
              深刻なモノがあった。


その害毒を、田中文科相が指摘しても、なお気付かない
 メデイア人種のお粗末さ、(不勉強なんていうレベルでない)
               こそ、大問題、 である。

     ★ ★ ★ ★ ★

この大学設置認可問題について、ピアニスト君がブログ記事
▲ 大学設置認可問題(1) :[A-160][2012/11/4]
                    を書いて、私の旧い記事:
   ▲ 「大学入試に思う」:[C-12] [2005/7/7]}
   ▲ 「大学デノミ論」:[C-19][2005/7/14]
   ▲  教育政策にモノ申す(1):[C-189][2009/10/15]
   ▲ 教育政策にモノ申す(2):[C-190][2009/10/15]
などの記事を参照するようにと、勧めてくれているのは嬉しいが、

実はそれらよりも後から書いた
   ▲ 60年前の回想(10):[C-212][2010/5/1]
の方が、この場合に適切である。
また、佐久間氏の
   ▲  「デノミの勧め・2」大学と大学教授:[B-18] [2005/07/11]
   ▲ 伝統文化と常識の変遷(2) :[B-58](2007/6/27)
も、現在の大学の質の悪さを知るのに、参考になる。

     ★ ★ ★ ★ ★

ピアニスト君ならずとも、私もこの件ではブログを書きたかった
   が、丁度その頃、ウェブリブログが何か不調であって
   記事が書けなかった。 
私の書きたかったことの多くはピアニスト君が書いているが、
  補足すると、官僚が設置審のメンバーを手先に使って
  自分等のしたい放題をした、 行政の在り方
  も問題にすべきであろう。

大学とは名ばかりの、実質は遊園地である、四年制大学
             は、 数ばかり増えて、
  現在、783 (国公立178、私立605) にもなり、  当然、
  定員割れの大学も、昨2011年度には、223 校、もある。 
今回不認可になった3校の問題以上に、その様な不要、
    無用な金食い虫組織を、何故官僚は作りたがるのか
  について検討しなければならない。 

上記のブログ記事に在るが、それを作る時の手続きとして、
                  設置審が要る、のである。
  当然、まともな大学人は、そのようなものに加わらない。 
そこで官僚は、いろいろと餌を用意して設置審メンバーに
                  誘い込むのだ。
  その一つとして、叙勲制度も利用する。 
学問的業積の優れた者を差し置いて、業績の無い者に、
  官僚の意のままに叙勲を行うことが違法でない、 と 
  ちゃんと法文に書きこんである用意周到さ
には呆れかえる。 {▲ 地震予知について:[A-148]、参照}


が、この様な官僚組織が利用してきた“大学設置審”に
  初めて手を付けた政治家が田中真紀子氏であったことは、
  歴史に記録されるべき偉業 だと、私は評価する。

田中真紀子文部科学相は、記者会見で、
  「大学設置認可の在り方を抜本的に見直す」
     と述べ、 認可を厳格化する方針を示した。 
田中文科相は、「全国に4年制大学が780余校もあること
    に触れ、大学教育の質が低下している」、として
     当面は新設を認めない方針を示した。 
また、設置審のメンバー29人のうち、22人が大学の学長や
  教授で占められているが、その在り方を見直すこと
     も述べた。  文科省内の驚きは大きく、幹部は
     頭を抱え込んでいるとの報道もあるのは、当然である。

今回不認可となった3件の4年制大学の新設案の関係者は
  これまでに注ぎ込んだ金が無駄になるなどと、文句を
  言っているが、一旦大学が出来ると、其処の学生1人につき
  我々一般国民の納付する税金数十万円が注ぎ込まれる
  ことを、どう考えているのだろう。
なぜ私の納付する血税が、遊園地もどきの大学にむしりとられ
  なければならないのだろう
。(▲ 「学校教育」:[C-85])

 私はこの田中文科相の判断に諸手を挙げて賛同すると共に、
  既存の大学でも廃止する行政措置、もあるべきだと思う。

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