変人キャズ

アクセスカウンタ

zoom RSS 山中教授のノーベル賞(2)

<<   作成日時 : 2012/10/10 21:38   >>

トラックバック 2 / コメント 0

前回記事の最後に、「ノーベル賞受賞にも、その値打には、
   A,B,C,・・・、Z,と極めて多数の段階がある」、
   と、(例によって)、問題発言をしているので、
   その補足をしておきたい。

従来も仲間が正直に感想を書いてきたが、ノーベル賞
 と言っても、 物理・化学・生物などの理学系以外では
    尊敬出来ない(反発を感じる)受賞者も、多く居た。
  理学系でも、歴史を見ると、評価の間違っていた
     ケースもあったし、 日本人の受賞者の中で、
  僥倖に恵まれただけなのに、本人はいい気なもの、
       と、我々が感じた人も居た。     しかし、

今回の山中教授の業績と、受賞決定後の挨拶の
  素晴らしさには、湯川博士の時以来の感動を覚える。
 
それで、学術賞に関係する、我々仲間の、発言や
    ブログ記事をおさらい、してみる。

     ★ ★ ★ ★ ★

先日公開されたピアニスト氏のブログ記事:
   ▲ 日本の技術者評価:[A-159]
は、日本の産業基盤が急速に衰退しつつあるのを憂える
   もので、その原因として、日本では科学・技術者
   に対する評価が不当に低いことを指摘している。

そこで彼が引用したのが、
          彼が過去に書いた、次の4編の記事:
▲ ノーベル賞と文化勲章:[A-120]
▲ 日本の非理系風土      :[A-99]
▲ ノーベル賞受賞者と文化勲章 :[A-91]
▲ 日本人四人のノーベル賞受賞:[A-90]
     である。
この内、一番新しい、▲ノーベル賞と文化勲章:[A-120]、 は
     当然、その以前の記事内容を踏まえているわけだが、
  より直接的には、佐久間ブログの記事:
     ▲ 2010秋の叙勲と褒章(2):[B-141]、
   に述べていることに、同感して書かれたものである。

彼の所論は、我々仲間の共通の所感を代表するもの
   なので、その、▲ノーベル賞と文化勲章:[A-120]、
   の内容を概説すると、次のようになる。

     ★ ★ ★ ★ ★

この年のノーベル化学賞が、鈴木章、根岸英一、
   R.F.ヘック氏に、授賞されたが、これについての
  象川主張の筋も、幾つかの副次的話題の素材も、
  私の以前の記事:
    ▲日本人四人のノーベル賞受賞:[A-90]、
    ▲ノーベル賞受賞者と文化勲章 :[A-91]、
               と同じである。
今年ノーベル化学賞授賞者が決まると、
  今回もまた日本政府恒例の、後出しジャンケンで、
  鈴木、根岸、両人に文化勲章が授賞されて、
  定例5人の文化勲章授賞が今回2010年度は7人、
  (鈴木、根岸の二人は文化勲章と文化功労者のダブル授賞)、
  となった。  {中略} 等の事が書かれている。

     ★ ★ ★ ★ ★

彼等の記事に、政府の対応以外に、「メデイア関係者の
  見識と勉強が必要である」、 との指摘がある。
  記事の文章を1,2引用すると次のようなものがある。

● 日本の政治家やマスコミ人種の、「ノーベル賞の取れる研究を奨励する」のが望ましい、とする発言は、自身がキチンとした日本語も話せない人間が、「小学生から英語を教育しろ」、というのと同じ。
● 2010年受賞した鈴木氏が、「最初から役立つことを考えたのじゃなくて、たまたま結果として、そういうことになった」、と語っているのは、流石。  最初のノーベル物理学賞を受賞したレントゲンも、現在の医学的、工学的利用を考えて研究したのではなく、結果としてX線の大発見をしたのだった。
● 2008年化学賞の下村氏の場合は、同氏の業績を活かす医学的な応用が大変に価値が大きくて、そこを評価されたのだが、下村氏自身は最初からその利用法を見越して研究を行なったわけではない。 医学的利用は、下村氏の業績が無かったならば有り得なかったのだが、その(遺伝子工学の)手法が開発されて医学への利用が実現したのは、同氏の業績自身よりも、可也後の事である。
● その辺の経緯を勉強もしない人間が、気楽に「ノーベル賞の取れるような研究を奨励する」のが望ましい、と発言をする。 しかし、その様な発想や仕事ぶりからは、何一つ成果が生まれたことの無いのも、事実である。

     ★ ★ ★ ★ ★ 

象川氏が書いていたとおり、従来の授賞実績でも、
  「誰の業績かの評価」、は視点の違いで変わるし、難しい。
  例えば、或る優れた研究成果が生まれたのは、
  その研究者を産んで育てた親とか、学校の先生の功績
  である、 という評価までもあり得る
  が、 当然そのような考え方での授賞は例が無い。
ノーベル賞の授賞に間違いのあった例は、何冊かの本が
  書かれている程、数が多い。 日本人受賞者の例では、
  E氏やK氏の場合の扱いが、あれでよかったかは
  疑問が残るが、また、仕方の無いこと、として
  認められる範囲でもある。

それでも日本国内の各種文学賞や、全くめちゃくちゃな
  日本の叙勲や文化勲章など、に比べれば
  ノーベル賞は、遥かに人々の信頼を得ている。


日本の政府が税金を使って行っている叙勲では、
  佐久間氏が書いている通り、(法的には兎も角として、
  実質的な)殺人犯にまで叙勲を行う出鱈目さだから。

再度、▲ノーベル賞と文化勲章:[A-120]、
               の所説から引用すると、
科学・技術の分野で働く人は、日本では社会的処遇が低い。
  大分前から、学校では出来の良い生徒は理系に行かなく
  なっている。 しかし、政治家、官僚達には
       この様な事態の深刻さ、が理解できない。 
  メソポタミア、エジプト、ギリシャ、などの現状を見ると、
  日本の未来がどうなるのか、まことに心配である。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
2012年を振返って(1)
本年を振返ると、年末の選挙で、言葉に全く責任を持たない   民主党3年間の政権が漸く終ったけれど、国民は何か   すっきりしない印象を政治にもったままで、新政権を迎えた。 若年者の就職難、高齢者人口の増加、世界一の   国家財政悪化、東日本大震災の被害者救済、これら   全てが、昔の日本ならば国の指導者が全力対応した筈の   問題なのに、無策に放置したままに時間が過ぎていく   感じである。  政治家の信賞必罰は無くなり、福島原発事故は菅首相   による人災だとの評価まで... ...続きを見る
変人キャズ
2012/12/29 13:31
国民栄誉賞
TechinsightJapan (2103/5/13) {http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0513/tec_130513_0167541767.html}、    に面白い話が紹介されていた。 11日放送の『久米宏 ラジオなんですけど』(TBSラジオ)      の放送内容のことだ。 。 プロ野球の長嶋茂雄と松... ...続きを見る
二人のピアニストに思う
2013/05/14 06:27

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
山中教授のノーベル賞(2) 変人キャズ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる