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zoom RSS 働かないアリの意義

<<   作成日時 : 2011/11/27 05:40   >>

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最近読んだ本の中で大変に面白く思い、目を見開か
されるような感じを受けたのが、
「働かないアリに意義がある」(長谷川英裕著)
                        である。
実際は私も体力、視力の衰えと共に読書力も衰えて、
読書の速度も落ち、内容の理解力も劣化しているのだが、
あまりに知的刺激が新鮮で、ツイ飛ばして読んでしまった。
但し、第3章、4章には、斜めに読んだのでは理解
できない箇所があるので、改めて再読することにして
、一応当座のメモを此処に残しておく。

働き者として知られるアリだが、調べて見ると、
「同一の巣(コロニー)の中に居る働きアリは、
働きアリ全体の2割ほどしか働かないうえに、
働く者だけが何時でも、働いている」
、のだ、という。
このような研究(社会生理学)の結果分かったことは、
働く、働かない、は個性の差に依って生じるのであって、
地球上の生命体の歴史では、そのような個性の差
存在するということが、非常に意味のあることだという。

地球上の生物の進化の歴史の中で、ハチとかアリ
のような社会性昆虫の生存競争で、働かない
「働きアリ」の存在するような種、だけが生き残った。
つまり、現存する種が生き残ったのは、このような
「いろいろな性格の成員が存在」、したためである

       ということを、 この本で教えられた。

集団を作るものに個性があることが如何に大切か、
の説明を此処で要約するスペースは無いので省略する。
ただ、道を間違えるアリが混じっている方が、
   未知の餌に出合う可能性が生まれるので、
     種の生存に役立つ話は、理解し易い。
科学の大きな発見や進展は、往々にして実験の間違い
によって齎されたことは、よく知られているから。

この様な事実を本書で知るにつけても、
「役に立ち、成果を挙げた研究に官僚が予算を
付ける」、文科省のやり方よりも、昔の大学のように、
教授の気分で好き勝手な研究をやれる方が、
遥かに優れた方法
、であることが分かる(78頁参照)。

これに比べると、アリ社会での利他行動の説明などは、
本をじっくりと読んで初めて納得のいく、些か難解な
       論理(ハミルトン則、ほか)である。
 
完全に利己的な「社会寄生」が余りにハビコルと
寄生された種は滅びるが、寄生がそれ程強力でないと、
そのまま事態が進行する。
強力にハビコルような「社会寄生」種は、寄生した社会が
滅びることに依って、自分も其処で死滅するが、
左程強烈にハビコラないで永続している「社会寄生」種は
現存生物界にも、随分多くいるらしい。

この辺の話を私は「社会寄生」種のモデルとして,
  「現在の社会に例えるならば、株屋のようなものだ」
と考えて本を読んでいたが、もう少し落ち着いて
読み直さないと、私は未だ十分に理解できていない。
理解不十分なままで本を斜に読んでいると、
「チーター」の話などは、リーマンショック以来の
人類社会を連想させる


現存人類の「社会寄生」種である株屋がはびこりすぎると
上記の論理で、最終的には株屋も死滅するだろう。
その通りだろうが、現存人類が滅びることに依って株屋が
死滅しても、万歳とは言えない。
ホモサピエンスが21世紀以後にも生き残るためには、
どのような手段があるのだろうか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「蟻とキリギリス」の話は誰も知っている通りだが、此処での蟻は勿論働く蟻のこと。
誰もが蟻はみんな働き蟻と思っていたが、働かない蟻が居る話は、私も聞いては居たが、こう言われてみるとなるほどと納得する。
人間社会のように汚染されていない(?)蟻の社会のありかたには学ぶべきものがあることを改めて認識を改めた。
Alps
2011/11/30 21:08
ちょっと読み損じた頁があったので、この本を返却した翌日に図書館に行って、その場で見せて貰えないかと聞いたら、係員が、あの本は大変な人気で借り出し申込予約が殺到していて、私の返却後直ちに次の人が持ち帰ったし、そこで申し込んでも次回の貸出が何時になるのか見当がつかない、と言われて驚いた。 と同時に、世の中には表だって報道されたりしないけれど、そのような人種も随分と居るのだな、と思って嬉しくも思った次第。
変人キャズ
2011/12/02 04:28

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