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zoom RSS 稲むらの火と古賀茂明

<<   作成日時 : 2011/09/05 07:06   >>

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9/1になると毎年関東大震災の話題が取り上げられる。
今年も、関東大震災を予言した地震学者、ということで、
  今村明恒の話が紹介されていた。 今村の業績の
  一つとして、地震、津波に対する防災意識の啓発に
  努力して、戦前の小学校の国定国語教科書に
  「稲むらの火」、を載せた話
 (▲ 東北地方・太平洋沖地震:[A-128]、
  ▲ 「科学技術過信」ではない(続):[C-251]、参照)
  が紹介され、戦後の教科書では消えたこの話を、
  3.11以後に各地で学童に読ませることが行われている
  様子が、テレビで映されていた。

     ★ ★ ★ ★ ★

人間は総じて、身長、体重などは殆ど同じだが、
  知的能力には個別に大差が有り、人類の歴史は
  その有能な人達を然るべく処遇し、活かしてこなかった
  この件については、
▲ 「再審決定」、:[C-56]、
▲ 感度の有無(4)民主主義:[C-130]、
▲ 感度の有無 (8):人類の限界:[C-137]、
などに書いてある。 残念ではあるが、人類という生物の
  限界であって、仕方のないことかもしれない。

最近では、 ▲ 日本人と先見性:[B-158]
高木仁三郎なども、その例だ。

それらとは些か趣が異なるが、現在の日本で最大の
  問題点である国家公務員制度の、徹底改革を
  訴えていた官僚、古賀茂明の例を見たい。

戦後半世紀の日本では、政官財癒着による悪行は
  無数に行われ、例えば現在の世界に類を見ない
  国家財政の赤字とか、天下りなど、目に余る
  行政の不合理とかの、最大の原因は、
  国家公務員制度にあった、と言える。

これは皆が知っていることだから、従来も何人もの
  政治家とか経済人などが警鐘を鳴らし、選挙の時
  には幾つかの政党がその是正を看板に掲げて
  票集めの手段にした。 些かの手を染める動きも
  あったが、結局その是正は出来なかった。

そうした中で、霞が関全体を敵に回して、公務員制度の
  徹底改革を訴える官僚
が、経済産業省でエリート
  コースを歩いてきた官僚に現れたのは、大きな驚き
  であると共に、国民は注目した。
古賀の著書「日本中枢の崩壊」は20万分のヒットとなり、
  08年には政府の「国家公務員制度改革推進本部」
  事務局審議官に就いた。

しかし、矢張り、一旦は利用しかけた現・民主党政府
  労組の反発が原因であろうが、後ろ向きになり、
  09年末には古賀は事務局から官房付に移され、
  10年10月の参院予算委では仙石由人官房長官の
  「彼の将来を傷つける」と脅しまがいの発言が
  出たりした。 今年の6月24日には事務次官に
  辞職を勧奨された。

     ★ ★ ★ ★ ★

折角の人材を一旦は「制度改革推進本部」の審議官
  にしても、すぐに退職を勧奨する方向に変えるのは、
  その逆行を進めた人間が将来とも責任を
  取らされないからである。
原発も現在は非常に評判が悪いが、嘗て慎重論を
  無視して3.11の事故の原因を作った人々は何の
  責任も取らないし、世間もその追及をしない。

都合の悪い結果が出ると、「組織が決めた」と言い訳
  をするが、「誰それの主張に依って」、 は決して
  追及されないところに、戦後日本社会の問題がある


「稲むらの火」の話を、3.11以後に各地で学童に
  読ませることが行われているのならば、戦前の
  教科書に載っていたそのような立派な資料を
  消したのは誰の責任か、を追及すべきである。 

テレビで紹介していたように、今村明恒の大変な苦労の
  末に小学校教科書に載った、この「稲むらの火」は
  今回の震災、津波で被害を受けた人たちも読んで
  学習していた筈。

  ▲ 教育政策にモノ申す(1):[C-189]
にも書いたように、文部省という官庁が無ければ、
  その様になっていたし、現地の被害状況も変わって
  いたかもしれない。
旧い小学唱歌を消して情感に乏しい歌に置き換えた
  のも文部省だが、3.11以来、「故郷」がいろいろな
  ところで謳われるようになっている、という話からも、
  同じ病状を感じる。

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東北関東大震災に思う
既に各メディアを通じて知られるように3月11日午後発生した、東北関東大震災はM9 ...続きを見る
cogito,ergo sum
2011/09/08 22:36
原発文化人50人斬り
「原発文化人50人斬り」(佐高信著、毎日新聞社刊)という本を読んだ。 3.11以来急速に変化した世論の中で、 その前日までの自身の原発評価の発言には頬かむりして   原発反対を唱える変節文化人[×]、と、 その以前の辛い環境の中で誠実に生き、現在になって   みるとその主張の正しさ、或いは賛否とは別に   誠実さ、が明かになった文化人[○]、 の、過去の具体的な資料、が記述してある。 ...続きを見る
佐久間象川
2011/09/20 03:58
グル―と終戦の事情
人類の歴史を振り返ると、人類は有能な人達を然るべく処遇し、活かしてこなかったことについて、前回記事: ▲ 稲むらの火と古賀茂明:[C-260] の中で    ▲ 「再審決定」、:[C-56]、    ▲ 感度の有無(4)民主主義:[C-130]、    ▲ 感度の有無 (8):人類の限界:[C-137]、    ▲ 日本人と先見性:[B-158] などを引用しながら述べた。 残念だが、人類という生物の限界であって、仕方のない     ことかもしれない、と前回記事には書い... ...続きを見る
変人キャズ
2011/10/04 06:17
文化の日に林子平を想う
前回記事に、幕末の1842年から1868年に至る開国事情を書いた、:      ▲ 幕末の開国事情:[C-262] そこで紹介した有能な人々の働きの前提として、   その一時代前に、舞台を用意した人の働きがあった。 ...続きを見る
変人キャズ
2011/11/04 03:56
革命への予感
日本で権力を持っているのは、法律を専攻した人間          (東大法学部卒など)である。  この連中が官僚になって国政を動かし、司法関係者  になって裁判を支配する。 明治の開国以来、  そのような社会的な仕組みが作られたのには根拠が  有った。 (... ...続きを見る
二人のピアニストに思う
2012/02/12 16:52

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