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zoom RSS 殷時代の遺物

<<   作成日時 : 2011/07/11 22:59   >>

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「何でも鑑定団」という、人気の有るテレビ長寿番組がある。
  有名、無名の人々がそれぞれに、自身は大層価値が高い
  ものと思って秘蔵している物品を、目利きの鑑定者に
  見て貰うと二束三文の価値しかないことが分かったり、
  その全く逆のケースが有ったりする。

  秘宝(?)所持者が鑑定結果を知って驚く場面を、
  テレビ視聴者も鑑定会場で見ている気分で楽しめる。
  「他人の不幸は蜜の味」で笑い転げることが多いが、
  逆に、視聴者が高価な評価に驚嘆したり、も愉しめる
  ので、番組の人気が高いのも良く分かる。

2月20日の放映で、この番組開始以来17年間での最高の
  価格の付いた品物が現れた。 モノは、3400年前の
殷の時代の遺物であるが、鑑定者の中島が
「世界的な文化遺産」と鑑定し、2億円の評価

  が付いた。

 
この日の放映が非常に快かったのは、お宝の素晴らしさ
  と同時に、鑑定依頼人である尾崎宏氏の人柄が
  実に好感のもてる人物だったことだ。
  囲碁のプロとして昭和39年に米国に滞在したときに
  現地の米国夫人に所望されて、彼の所持していた
  カメラと物々交換し、値打も知らずにそのまま
  今日まで放置していた、青銅器だという。
     (当時の月収の3倍くらいの価格のカメラという)
  尾崎氏はこの途方もない鑑定結果を聞かされても、
  「寄付出来るなら、何処かに寄付してもよい」、
  などと言って、あっさりしている。 その人柄に好感
  が持てて記憶に残る、この日の放映であった。

     ★ ★ ★ ★ ★

この殷の時代の遺物の話題を見ていて私が想い出した
  のは、昔聞いたY君の米国旅行の土産話である。 

  彼がニューヨーク大学バッファロー分校に立寄って
  バッファローで暫く過ごしていたときに、あの田舎町に、
  入場無料、出入り自由の、小さな博物館が、夜の
  9時ころまで開いているのを見て、感動した話である。

其処でY君が感動したのは、田舎町に、この様な
  文化的サービスのあることと、 もう一つは、
  その博物館の展示物に、殷時代の物品
  幾つか含まれていて、しかもそれが手の届く
  距離の所に極めて無造作に置かれていることであった。

日本の美術館、博物館では、所蔵品は唐時代のもの
  くらいまでで、それより古い隋のものとなると
  極めて少ない。 殷などとは、とんでもない話である。
  それが米国では、殆ど無人の小さな博物館に
  この様な無造作な形で展示されているのは、
  信じられないことだった。

Y君が其処で見た展示品の幾つかは、まさに
    この度の「何でも鑑定団」に出品された 
  斝(カ)という三脚二柱一把手の青銅器である。

日本では第一級の美術館でも見ることが出来ない、
  そのような品物を、米国では、田舎町のバッファロー
    の博物館に、無造作に何個も展示してあったり、
  平凡な家庭婦人が所持していたり、とは、
  何とも不思議な話
である。

しかし、考えてみれば、一世紀ほど前の日本では
  全く何の価値も認められないでいた、浮世絵、版画
  の類が欧米で高く評価されていたことを思うと、
  こうしたことは、人類の歴史では、起こりがちなこと
  かもしれない。
  恐らく、或る時期の中国でこれらの品物が無造作に
  扱われていたことが有って、そこに居合わせた
  米国人が気楽に持ち出したのだろう。

     ★ ★ ★ ★ ★

それにしても、日本の旅行案内書には、ナイアガラ
  の滝を見物に行くための道順に、バッファローの
  地名は出ていても、その地の小さな博物館に、
  日本では先ず見ることの出来ない、殷の遺物が
  見られる、と書いてあるのを、見たことが無い

世界一周クルーズでエジプトに立寄ったときの、
  オプショナルツアーで、ピラミッドには3分間の
  時間も割かなかったのに、土産物屋に2時間も
  閉じ込めた、日本のクルーズ船の程度の悪さ
  腹を立てた。(注:PVであって、飛鳥、日本丸ではない)

そのクルーズ船ではマルセーユでのオプショナル
  ツアーでも、湾内のモンテクリスト伯のイフ島
  用意しないで、モナコまで日帰りのツアー
  を企画した。
  客船業者は客の味方だと思っていたのが
    大間違いだ、ということは、世界を一周して
    初めて分かったが、船ばかりでなく、
  旅行業界なんて、こんなものなのだろうか。

     ★ ★ 注補 ★ ★

Y君がバッファローに行った時の話を、
  誰かがブログに書いていたと記憶するのだが、
  その記事が、 只今見当たらなくて残念だ。
 
佐久間氏も、Y君がバッファローに行った時の話を、
     ▲日米開戦67年目のクリスマスに思う:[B-88]
に書いてあるのだが、バッファローの町は栗林中将も
  滞米中に住んでいた所、というのに主眼が有って、
  町自身の記述がない。 ただ、殷の遺物の文字はある
今後、今回の話題に適切なブログ記事が見付かったとき
  には此処に追記して紹介する予定で居る。

バッファローの記述のありそうなブログとして
  ● 佐久間氏のブログで、栗林中将の記述のある
     ▲人間の評価: (7)秋の叙勲・栗林忠道@:[B-66]、
     ▲ 人間の評価: (7)秋の叙勲・栗林忠道A:[B-67]、
にもバッファローの話は出ていない。
  ● ナイアガラ見物に来てバッファロー空港に降り立った
     ドイツ語は達者だが英語の皆目ダメな、関西の
     お医者さんを助けた話はあるが、これは関係ない。

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変人キャズ
2011/12/10 03:19

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
殷時代の青銅器とはすごいですね。
日本の浮世絵なども日本人がその価値をもっと認めていたら、あれほど大量に海外に流出しなかったものをと思うと残念です。あの絵の海外に及ぼした影響を聞くにつけてもその思い一入です。
台湾の高雄へは何回か出張したが、台北には余り行かなかった。ただ一度行った時に、故宮博物館を見学して2000年、3000年前のものがいとも簡単に展示されているのを見て吃驚したことを思い出します。
Alps
2011/07/18 10:34

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