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zoom RSS 新春に思う(3)血税

<<   作成日時 : 2011/01/06 05:58   >>

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ブログを始めて以来、240編近い記事を公開してきたが、
   それらの中で、私が最も見て戴きたく思うのは、
   ごく初期[2005/7/4]に公開した「血税」と題する記事である:
     ▲ {血税の使い方}:[C-9]

何かのご縁で、この偏屈なブログに御来訪頂いても、
         古いものは目に付かないので、
   比較的最近になって御覧戴くようになった方に
     御紹介する目的で、  その記事を再掲する。 
   実は同じことを、以前にも記事を150編公開した時点
     (2007/6/30)で、一度やっている:
     ▲ 再掲:『血税の使い方』 :[C-151]
 
だが、それから大分時間が経っているし、
     新春なので、 また繰り返すことにする。
   元々この記事は、昔新聞コラムの執筆を担当していた
     ときに書いたもの[1978/4/5]、のまる写しだから、
   ごく古くから御厚誼を戴いている方には4回目で、
     何とも恐縮だ。
実はこのしつこい再再掲、を思いついた一つの動機は、
   昨年末にAlps氏のブログ記事:
     ▲年末雑感
血税という言葉が出ている、のを見たことであった。 
同じ時代を生きてきた人間は同様な感性を持つものだなあ
   と感じたのだった。 


★ ★  ★ (再掲) ★  ★ ★ ★ ★

血税の使い方     1978.4.5

 ことしの所得税確定申告のシーズンも終わった。
 毎年この時期になると私は思い出すことが一つある。
多分、小学一年生のころのことである。
ある夜、私をはさんで寝床に入った父と母が、
  私が寝たものと思って交わしている会話を盗み聞きした。

 「税金なんて、泥棒にあったみたいなものだな」
   と、父がいった。  母が相づちを打った。
難しくて理解できない話の間に、”恩給亡国”という言葉もでた。
寝たふりをして聞いている私は、

父や母をそれほど悲しませ苦しませる
   税金や役人というものに、
   激しい憤りをおぼえた


 私の生家は田舎の、しがない小売商店であった。
父母は毎朝6時には店を開き、夜は12時近くまで
          閉店しなかった。
隣の菓子屋も、その隣の雑貨屋も、みな同様だった。

こどもの私達兄弟も、小学校に入る頃から店の手伝いをした。
買い物客が断続して、昼食が3時間以上かかることも
   しばしばあった。  父は便所に入っていても、
   店頭に客の声がすれば、途中で飛び出してきた。


都会のデパートの客とは違って、現金収入の少ない
    農村の客は、買い方がしぶかった。
店頭で長々と雑談をし、値切り、しぶり、いばり散らしてから
   でないとわずかばかりの物も買わなかった。
そのようにして20分がかりで1袋70銭のはみがき粉を
   売っても、利益は1銭くらいしかないことを、
   子供の私は知っていた。

あのような思いをして父母が稼いだ金を、
   泥棒のように持っていく、『税金』なるものに、
   憤りをおぼえた。



 数年前の学園紛争のとき、国有財産である大学の
   窓ガラスなどを、極めて気楽に破損する学生の姿に、
   私は腹を立てた。
   しかし、これらの学生に妙に物わかりの良い教授
   たちに対しては、さらに何層倍かの憤りを感じた。

彼らの胸ぐらをつかんで私は言ってやりたかった。
 ガラス一枚分の税金を納めるために、私の父母は、
        田舎者のわからずやの客に、
   何百回頭を下げたのか、知っているか−と


同様な激情は、国電車両にデカデカとスプレーされた
   ”春闘勝利”を見るときにも私をおそう。
   成田の管理塔を襲撃したメンバーには、郵便局員が
   何人かいた、との報道を聞いたときには、
   頭に血ののぼる思いがした。

 税負担の極端な不公平、
   税金を費消する親方日の丸族の感覚が、
      神経を逆なでする。
   自分らが税金を納めなければ、
    日本の社会が成り立っていかないのだ、
   という気持ちになり切れぬところに、
      私達の不幸がある



 米国のダラスのすばらしいハイウエーを、バス旅行して
  いた時、隣席のたくましい体格の農夫が話しかけてきた。
 「立派な道路だろう。 みんな俺達の税金で出来たんだ」。
       彼は胸を張ってみせた。
「税金が高すぎるという声もあるぜ」 
「そんな文句をいう奴に限って、高級車を乗りまわし、
   ビフテキを食って、ブクブクと太っていやがるのだ。
   とんでもないやつらだ」。

 私はまぶしいような思いで彼を見、
   米国の健全さを、そこに見た。
  

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
明けましておめでとうございます。トラックバックありがとうございます。一昨年からツイッターにハマって以来、ブログはご無沙汰です。久しぶりに「血税の使い方」を拝見しました。ありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
ちなみに、私のツイッターアカウントは @sansaku です。アイコンもブログと同じです。
散策
2011/01/10 10:52
散策様。 前回の「血税」再掲載のときにコメントを頂いたものですjから、今回の再再掲載をTBさせて頂きました。 私のような後期高齢者にはツイッタは使いこなせていないので、持て余しているのですが、一応フォローする手続きをトライしてみます。
変人キャズ
2011/01/10 12:45

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