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zoom RSS 60年前の回想(4)

<<   作成日時 : 2010/04/07 07:22   >>

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本当は、“二人のピアニスト”君 が書けば良い話なのに、
   丁度私が昔話を連続して回想していること、と、
   以前に私の書いた記事

    ▲[C-155]:旧制高校・晩秋ブログ挽歌
    ▲[C-174] :旧制高校と軍事教練授業
    ▲[C-175]: 原少佐に思う事

の内容、との関連もあるので、私が紹介する。

「(旧制)松本高等学校同窓会誌、 4号(通巻114号)」:[2010/3]、に、
  吉野文六氏の, 『沖縄返還協定と「密約」』
   と題する、回想文 が載っている。


1972年5月に返還されるまでの、
     日米政府間交渉に密約、があった問題は、
     それを報じた、毎日新聞記者・西山太吉氏が
     “秘密電報持出しの国家公務員法違反”、で有罪とされて、
     当時は一件落着 した。

米国側での文書公開もあって、比較的最近になって
   我部政明・琉球大学教授らの努力が実り、かなり真相が解明されてきて、
   明後日4/9には、東京地方裁判所で、
   「沖縄密約文書不開示決定処分等取消し請求・訴訟」、の判決が出る。

嘗ては、密約を行った佐藤首相以下は、 国民に秘匿し、
     当時のアメリカ局長であった吉野氏 は、
     政府側証人として、 宣誓の上で、密約を否認していた。

が、昨年12月頃から、マスメデイアの取材に応じ、
     吉野氏は、密約の存在、を認めていた。

1972の当時に、私は、 密約報道が一夜にして、
     「西山不倫事件」、に変質された、のを見て、
    裏のあることを、感じ取るのと共に、
     全マスコミ界、のいい加減さに
、 腹を立てていた。

子供ならば、そのまま新聞・テレビを信じるであろう。   が、
     60年前の回想(2)
      に書いたY君の所業、を知っていたり、
   戦争中の中国でのO氏、の所業を伝える
      週刊誌の連載小説が、始まったばかりなのに、
      一切の断りもなしに連載が打切られてしまった
      のを見たりしている、・  ・  ・  大人
 ・ ・ の分別、としては、何かウラがあるな、 と感じて当然であった。

しかし、何故、吉野氏が今になって、密約の存在を
   認めるようになったのかは、 新聞では分からなかった。
それが今回の、「(旧制)松本高等学校同窓会・会誌」
   に掲載された、吉野氏自身の回想文で、 良く分かった。


吉野氏は(旧制)松本高等学校、17回・文甲、の卒業生であり、
     その翌年の18回生の、入試当日が、 昭和11年の
       2・26事件の当日であった、  という年次である。
90歳を超す吉野氏の、毅然とした生きざまを、この回想文に見ると、
  昔の高等学校が、本当に国家のために有用な人材を
   育てた教育機関だった
、ことを、 改めて認識するとともに、
現代人が子供っぽくなったのは、 戦後60年のツケだなあ、
   と改めて、 強く感じる。

   現政権は、高校無償化、なんて人気取り政策でなく、
   本当に国の将来を思うならば、 文科省廃止、をやって貰いたい。

この吉野氏の回想文のあとに、編集者の「付記」、があり、
   そこに、文芸春秋・新年号の、佐藤優氏の論文、の引用として、
   「国益のためには、時に真実を語ることの出来ない事案もあり、
        その時点では、嘘をつくこともある。
          ・・(中略)・・
    吉野氏は、佐藤優氏に
  『国民を信頼せず、嘘をつく国家は滅びる、という信念があるが故に、
        密約について語る心境になった』、

   と言った、 との話が載っている。

回想録の本文には、その様なキツイ表現はないが、
当時の佐藤総理がニクソン大統領に、不誠実であったがために
日本が外交上、経済上、莫大な損失を蒙った事実、が 述べられている。
   密約について語る心境になった理由は、 これだな、
   と、分かる気がする。

「ウソを吐くなんてことは、大した問題じゃない」、 と放言し、
   平気で世襲候補を立てた小泉純一郎、以後の総理大臣が
   国の舵取りをするようになったのは、 21世紀になってからだが、
それら恥知らず、が生まれたのが、今から60年くらい前、のことだった。


            ★ ★ ★ ★  ★ ★ ★ ★
◎「60年前の回想」、記事リストと、 ◎異種・同様なリスト、 の紹介が、
▲[C-211][2010/4/27] 60年前の回想(9)     の文末にある。

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引用記事目録 ◎旧制高校に関する本: 「旧制高校・真のエリートの作り方」(喜多由浩著、2013年7月25日、産経新聞出版) 「旧制高校物語」(秦郁彦著、2003年、文春新書) 「かつて日本に旧制高等学校があった」(手束仁著、蜜書房) などは、論旨も比較的しっかりしている(▲[L-115]、参照) _____________________________________________________ ◎引用ブログ: ★[C-155]  旧制高校・晩秋ブログ挽歌: [200... ...続きを見る
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内 容 ニックネーム/日時
前回記事に続いてのコメントを入れます。
吉野様は、死後、極楽に行けることは、確かです。
今日は、4月8日です。 70歳以上の年配の方は、お分かりですね。
Mariko
2010/04/08 04:22

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