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zoom RSS バイオ・ガソリン販売開始

<<   作成日時 : 2007/04/27 09:53   >>

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バイオエタノールを混合したガソリンの、試験販売が本日からスタートする。

昨日辺りから、テレビその他で、この話題を華やかに取上げている。
その取り扱いを見るのに付けて、私は四半世紀くらいも昔の思い出を一つ述べて、今後のわが国の進路の取り方の参考にして頂きたい。

30年ほど前に、私も、地球温暖化の問題とか、その対策としての代替エネルギー開発の必要性を、訴えていた。
嘘を言っているのではないことは、証拠に、新聞コラムに掲載された私の主張、があるのを見ていただければ分る。

★[1979/1/18]「80年代に向けて」:{[C-27]:[2005/7/22]}
★[1980/7/5]「世界水素エネルギー会議」:{[C-21]:[2005/7/16]}
★[1979/5/5]「超音速旅客機」:{[C-36]:[2005/8/1]}
★[1980/4/5]「嫌われ者・日本」:{[C-48]:][2005/8/13]}


処で、この様な問題意識を持っていたのは、私が特別な存在ではなく、全世界で、個人でも、企業でも、国家でも、強い関心を持っている向きが非常に多くあった。
それで1980頃に、マイアミで開催された、「代替エネルギー会議」、には全世界の60以上の国から、数百人の人々が集まり、熱心な議論を数日間に亘って、繰り広げた。

イラン・イラク戦争の最中なのに、イラクから来ていた科学者が、私にイラクに来い、というので、お前のところは戦争をしているので、危険ではないか、というと、彼が「あんなものは、地球全体の環境問題に較べれば、大したことではない」と、平然と言うのに圧倒された。

当時既に、ブラジルでは国策として、バイオエタノールの実用を強力に推進していた。
欧米でも、この開発研究に携わっている機関、研究者は、可也多数居た。


ある日、イタリア人のバイオエタノール自動車の研究発表で、
「我々は未だ、この程度の成績しか実現できないが、将来の人類のために努力して、何とか実用のレベルまで改善していかないといけない。

その内に、実用が目に見える段階になると、また、日本が乗り出してきて経済的成果を稼いで行くようになるだろうが
人類の未来の為には、今、我々が基礎的な努力をしなければならない


と述べた。  それに対し、聴衆の独・仏の参加者からも、似たような発言があった。


その会場には2〜300人の人間が居たが、日本人は私一人であり、私は顔の火照るのを覚えた。
隣席にいた中国人は黙って、私に気を使ってくれているのが分った。

この会議には参加登録していたのは、私以外にも、日本人が何人か居た。
その殆どは通産省の役人であり、彼等は会議の内容ではなく、マイアミという土地に興味があって来たのだ
、と私は考えている。

何故ならば、毎日、会議の始まる時間には会場入り口の受付机の脇に居て、会場に来るのが日本人らしいと見ると声を掛けて、
「こんな所まで来て、ご一緒したのだから、今夜一緒に飲みませんか」
と誘っていた。
然し、彼等を会議場の中で見たことは、一度も無かった


当然、彼等は会議場でこの様な発言があったことは知らないし、帰国後政府に報告するという事も、無かった筈である。
何のための、国際会議参加、であろう。


私は帰国後、このことを書いたが、新聞も雑誌も、敢えて取上げて問題にする所はなかった。

今回、漸く世界の潮流の中で少し遅れ気味ではあるが、日本もバイオエタノールを混合したガソリンの試験販売が、本日からスタートすることになった。

新聞やテレビで何か随分と立派そうなコメントをしているのを見ると、30年近くも前の、あの国際会議場での出来事を思い出すし、此処に、お伝えして残しておく。

尚、このついでに、これも現在では世界の常識となった、フロンガスの問題にも、同様な経緯がある。
私の旧いコラムの文章を、此処にご披露しておく。
★[1980/10/18] 「フロンガス規制と今後」:{[C-54]:[2005/8/19]}
この通産省課長も、あの不見識な発言の責任を問われることなく、現在何処に天下りしているのだろうか
ああ、役人天国、日本

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、TBありがとうございました。

記事を面白く拝読させて頂きました。今でこそバイオ燃料はマスコミでも盛んに取り上げられ、一般に知られるようになりましたが、四半世紀くらい前の国際会議で出席された日本人が変人キャズ様お一人だったとは驚きです。
日本は省エネ先進国だと思っていたのですが、このような背景があったとは知りませんでした。
mugi
2007/04/27 21:42
トラックバックありがとうございます。
何事につけ、社会が一定方向に制約されつつあるように感じていたところでしたので、いただいたトラックバックに、変人キャズ様のご立腹とは逆に、ほっといたしました。少なくともバイオエタノールについては、その研究過程において、科学者の良心、先見の明があったことをこちらのブログで知ることができたのですから。変人キャズ様からすれば、遅きに失したということかもしれませんが。
散策
2007/04/28 08:10

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