変人キャズ

アクセスカウンタ

zoom RSS 感度の有無(6):O電鉄・バス

<<   作成日時 : 2006/08/21 08:00   >>

トラックバック 3 / コメント 2

★ 超満員のバスに、二人の幼児を連れた主婦が乗り込んできた
一人は未だ乳飲み子で母親に抱っこしているし、上の子も3〜4歳で、揺れるバスの車内で立つのは危険である。
主婦は子供を抱き抱えて居るだけでなく、大きな荷物を持っている。
超満員の車内は、母親が捕まる吊革さえ残されていない。
揺れる超満員の車内で、普通の成人でも立っているのが苦しいのに、この子連れの主婦が身を支えるのは、大変に危険な状態である。

運転手の後ろには運転指導員の腕章を付けた制服姿のバス会社社員が立っていたが、運転手も、指導員も、この母子に手を貸そうともしない。  母親はよろめきながら乗車した。
乗車口近くのシルバーシートに座って居た若い女性は、この母子が乗り込んでくるのを見ると、俄かに狸寝入りを始めた。

★正義感に溢れるW女史は、運転指導員に声を掛けた。
「あそこのシルバーシートに居る若い人に、席を譲るように云ったらどうですか」と。
バスがもう少し空いていて、移動可能ならば、W女史は自分で行って、若い女性に声を掛けたのであろう。
身動きも出来ない車内だから、近くに居る運転指導員に声を掛けた。
此処までは日本中、何処でも見られる風景だと思う。
この次が主要な話である。

運転指導員は、シルバーシートで狸根入りする若い女性には声も掛けずに、逆にW女史に、大声で噛み付いた。
「そんな事をして、俺が刃物で刺されでもしたら、どうして責任を取ってくれる」


これ以外に、注釈は不要だろう。
この様な運転指導員は即刻クビにして、旅客運輸関係の仕事には就かせないのが、社会の為である。
「彼にも生活がある」、と理屈を云う人には、考えて貰いたい。
社会全体では幾らでも仕事はある。  踏切の番人だって、道路工事だって、彼が生活を支える仕事は幾らでもある。  仮に、バス会社にこの人物を残すとしても、便所の清掃とか、相応しい仕事はいろいろとある筈である。

本物の刃物を持つヤクザが来ても、多くの市役所の窓口担当者は、筋違いな要求は受け付けずに頑張っている。
若い女性が刃物を隠している事はないだろうが、それが怖いことを口実に、この様に仕事に責任感を持たぬ男を、乗務の現場に置くことは止めて貰いたい。
其れが行なわれていない事に、私は問題を感じる。


 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

つまり、この様な乗務員が公共交通機関の現業を担っていることは、社会的には大層困ったことであるが、バス会社としては、何も困る事はないので、この様な事態が発生するのである。
それならば、その様な事態を放置する会社には、不利益が生じるようにするのが、行政とか、政治の役割であろう


この様な従業員の不見識が摘発されたバス会社には、税金を多く掛けるとか、何か、社会的な制裁を与えるような仕組みを作ることに依って、住み良い社会を作るのが、政治の仕事であろう。


★W女史に私が聞いたこの話が、特別の例外的な人物の問題でない事、
 その企業の体質に根ざすことを、私は感じる。
ある冬の寒い雨の日に、このバス会社の始発駅で、長い行列を作って、バスを待っていた時のことを思い出す。


始発なのに、満員の乗客で入り口の混雑が酷くて、中々乗り込むのがスムースに行かないのに腹を立てた運転手は、
乗客があと一人だけ、という時に、「次のバスを待て」、と言って、扉を閉めて発車した。


バス車内の中央の方で、もう少し詰めて貰えば、もう一人くらいは乗車できたろうが、其れよりも、運転手は、最後の乗客に次のバスを待たせる方を気軽に選んだ。
元々は、毎日決まった時間に、始発バス停でバスが超満員になるのは、配車の時刻表が悪いのである。  乗客の責任ではない。

たった一人の乗客を積み残した、思い遣りの無い運転手だけでなく、 その様なバス時刻表を何十年来変更せずに、放置して置く会社にも、責任のある事件であった。
この様な、『感度の鈍い』バス会社の経営、を許しておくのは、『感度の無い』行政なのである。


★今述べた出来事のあったOバス会社は、実は経営本体のO電鉄の経営でも、上記と似たような無責任なことが、多く見られる。
つまり上記の2件は、特定の出来の悪い2,3人の従業員の個性の問題ではなく、  企業の体質に起因する問題だと私は考える。

東京都心から西に向かって、略平行して走る2本の私鉄、O電鉄とK電鉄は、 全く企業の体質が違う。
O電鉄及びOバスで頻発する、上記の様な非常識な現象は、K電鉄系列の会社の方では見たことが無い。


O電鉄でもK電鉄でも、車内放送で、「シルバーシートは、身体の不自由な方に席をお譲りください」、と同じアナウンスをする。
が、車内を乗務員が巡回する時に、K電鉄では、問題のある状況を見ると、そこで若者に声を掛けて、目の前に立つ老人・身障者にシルバーシートの座席を譲ることを依頼するが、O電鉄では、車掌がその様な行動をする事は絶無である。

O電鉄の車掌はシルバーシートの若者を、見て見ぬ振りどころか、最初からその様な状況を見ようともしないで、車内を通り過ぎる。
O電鉄の車内放送、「身体の不自由な方に・ ・」、は実に白々しい感じであり、寧ろ、其れが無い方が気分がよい。
つまりO電鉄には、シルバーシートなど最初から設備されていない方が、偽善がないだけ気分が良い。


★10年余り前の大雪の日に、O電鉄線は夕方早々に運転を打ち切って終った。
都内の地下鉄線との連絡駅では、次々と地下鉄戦で運び込まれる乗客がホームに溢れ、駅長室にねじ込んだ為、駅長以下の駅員が皆逃げて、居なくなってしまった。
たった一人残った若い駅員が、溢れ返る乗客に責め立てられていたのが記憶に残る。
あの日、O電鉄線の多くの利用客はK電鉄線に回って遠回りして深夜帰宅した。

その夜、京王電鉄は徹夜で奮闘した。
(関西で喩えるならば、阪急電鉄と阪神電鉄の、片方が夕方から運転を止め、片方が徹夜で頑張った様なモノ)。


その小田急線では、バスでも、乗客の利便に対する姿勢は、全く同様であることを、冒頭に記述した。   企業の体質に本質的な問題が有る、と感じる次第である。


 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

社会を成立させていく上では、多くの人の貢献が必要だから、中には資質が必ずしも理想的でない人物でも各職分の担当構成員として組み込まれるのは、止むを得ないことを、前回述べた。
具体的には、交通警官の例であり、この仕事を遂行するのには、倫理観が強く、生真面目な性格であることが職務遂行に大切であるから、その条件に叶えば、その職責に採用される。
身長、視力、知能指数などは、高い方が良いとしても、本質的ではないから、我慢せねばならない。

その様にして、社会というものが成り立っている以上、各職分の担当者が理想的な資質の者ばかりではないのは止むを得ない。
そこで生きていく上の智恵の一つは、前回述べたY君の選択は、一つの行きかたである。

今回は、逆に、資質に於いて全く好ましくない者、が社会システムに組み込まれた例である。  前回の話とは明確に区別して考えなければならない。

超満員バスに乗り込んできた子供連れの母親の心配をするよりも、自分が若い女性にナイフで切られる(?)ことを心配する様な運転指導員。
その様な人間をを、バスに配置する会社。 乃至はその様な事態を放置する経営者。

これ等は(人間も、企業も)、本質的に存在意義がない。
その様な企業体も、一生懸命に社会的な義務を果たそうと努力する企業も、社会で同一に扱われるのは、不合理だと思う。

O電鉄には、K電鉄の100倍の税金を課す、なんてのも、一法である。


 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

[後註]:2006/10/7までに書いた、「人間の感度」の関係記事は以下の通りである。
★[C-127][2006/07/27]:感度の有無(1)・きらり
★[C-128][2006/07/27]:感度の有無(2)・悪党
★[C-129][2006/08/6]:感度の有無(3) 原爆関係者
★[C-130][2006/08/12]:感度の有無(4)民主主義
★[C-131][2006/08/15]: 感度の有無(5)交通警官
★[C-132][2006/08/21]: 感度の有無(6) O電鉄・バス
★[C-136][2006/10/07]:感度の有無(7)小泉内閣

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
小田急線 時刻表
●小田急線 時刻表●小田急線 時刻表についてのご紹介をしています(^.^)小田急電鉄のオフィシャルページで小田急線の駅名を指定し、検索条件として平日、土曜・休日と上り、下りを指定して検索すると各駅の小田急線 時刻表が見ることができます。また、小田急線 時刻表の印刷用としてPDFファイルでダウンロードできます。【小田急線 時刻表】http://www.odakyu.jp/guide/timetable/index.html ...続きを見る
小田急線 時刻表と小田急線 時刻表以外@...
2007/12/27 15:17
日本の司法制度
福岡の3児死亡事件の 高裁判決が出た。 事故は2006年8月に福岡市の「海の中道大橋」で発生。 飲酒して運転していた被告の乗用車が追突し、被害車は橋の欄干を突き破って博多湾に転落し、幼児3人が死亡した飲酒運転追突事故である。 ...続きを見る
変人キャズ
2009/05/18 04:36
東日本巨大地震の日
私も老齢になって、平素は余り遠出はしないのだが、      たまたま電車に乗って出掛けた先で、   今回3/11の巨大地震に遭い、帰路の困難を生じた。 ...続きを見る
変人キャズ
2011/03/15 11:11

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもTBが上手く付かないので、小ブログ記事「企業体質」も御覧下さい。
Alps
2006/08/22 10:49
コメント有難う御座いました。
「感度の有無」は既に読ませて頂いておりました。キャズ様が以前から投稿されておられた物も大部分読ませて頂きました。
そのなかにW夫人と言う素晴らしい女性が居られると言う事も読ませて頂いた様な気がします。(思い違いでしたら申し訳御座いません)
この時代に生まれた人達は苦労が多かったですが、皆さん努力で克服なさったのですね。
モナミ
2006/09/29 16:45

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
感度の有無(6):O電鉄・バス 変人キャズ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる