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zoom RSS 社会的忘却のメカニズム(1)

<<   作成日時 : 2006/05/07 17:32   >>

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@日本各地で、歴史的に含蓄の有る地名が、全く安っぽい語感の町名に、変更されている例が非常に多い。
東京ならば、特に文京区から新宿区辺りに掛けて、神楽坂から高田馬場などは、惨憺たるモノである。

A地名でなく景観もそうで、昔の日本橋とか、神戸の海岸通りの、歴史や絵画に残る美観が、無神経な高速道路の建設で、滅茶苦茶に破壊された。
若者も大人に負けず、神社・仏閣・ビル、何にでもスプレーで落書きをする。 バーミアンの石仏を破壊したアルカイダみたいなことをしていると、その内にルーブル博物館では「日本人、立入り禁止」にならないか、心配である。

B昔は、皆が知っていた、歌詞も音楽性も本当に素晴らしい歌が、存在した事実は忘れ去られた。
みんなの歌と称するテレビ番組などは有るが、往年の情緒豊かな童謡、小学唱歌は、年に一度位しか放送されない。
現役の放送関係者は、その様な文化遺産の存在を知らないのだろう。 煩型の年寄りに言われた時だけ取上げるのだろう。

C文化遺産の存在も知らないのだから、それを創った人の名前等、忘れられていて当然である。

D水俣病に始まる公害被害に対する政治的、司法的怠慢は、半世紀に亘って被害者を放置してきた。
同胞に対する思い遣りとか同情が希薄になっている世相は、拉致被害者や、オーム事件の被害者にも冷淡である。

E「昔の学士様」は古典も外国語も身に付けていた。 「今の大卒」は、自国語(日本語)も怪しいし、理工系大学院を出ても分数の計算も出来ない。

「昔のアナウンサー」は感動を伝えたが、今の、語彙も、アクセントも正確でない連中にそれを求めるのは、木に寄って魚を求めるがごときもの。
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([C]、[E]) → 今後は、小学生から英語を教えるそうだから、これからの日本人は、米国に行っても、レストランで食餌を注文をする事は出来るだろうが、若しも「平家物語」って何だ、と聞かれたら、忽ち困るだろう。

大学は、昔は教養ある人間を育てる場所であったが、これからは、英語を話す猿を飼育する場所になるのだから、進学率の増大は、国民の文化水準の維持(向上とは、敢えて言わない)、には有害である。

(1940頃には義務教育は小学校だけ、中等教育進学率は5%位だったが、現在は大学進学率が40%を越えた。
その結果、昔は小学校も満足に出ていない八百屋のオバサンが、美文調の文語の新聞連載小説を読んでいたが、今は大学生も総合月刊誌も読まない。)
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これ等の文化破壊が、若し文明開化の必要経費ならば、文明は開化しない方が、国民のためには良いのかも知れない。 

兎も角、この様な現実が生じた原因には、
[1]法科万能の明治以来の社会制度が悪かった
[2]日本人の民族的な資質の問題

二通りの考え方があるが、どちらが的を得ているのだろうか。

上記の感想と懸念を、私の脳裡に、読後感として残したブログ記事、のリストを次回に示す。 

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社会的忘却のメカニズム(2)
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変人キャズ
2006/05/08 03:46
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変人キャズ
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佐久間象川
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昨日から大学入試センター試験が始まり、新聞、テレビでは受験生の数とか、当日の各地の天候の模様とか、マスクを掛けた受験者の表情とかが報道されている。 しかし、この制度が我が国の社会にとって、どのような意味を持つかの吟味などの論究は見当たらない。 ...続きを見る
佐久間象川
2010/01/17 10:20

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内 容 ニックネーム/日時
最近は先人が苦労して維持管理して来たものや作り上げてきたものを、いとも簡単に撤去したり変更したりする例が多い。
便利さや快適さといったことだけで文化的な建造物や景観または先人の苦労の跡を、何の躊躇いもなく破壊してしまうのを見ると人間の心まで潤いがなくなってしまっているのを感じる。
「信濃の国」と言う県歌は信州人の集いには必ず歌われていたしそれが信州人であることの証にもなっていた。それが今の子供たちに歌えない者が出てきているのも無形の文化遺産の消失の一例とも言える。
Alps
2008/04/08 21:24

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