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zoom RSS 国会証人喚問を見て思う(3)

<<   作成日時 : 2006/01/23 15:09   >>

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国会証人喚問を見て、★前々回の記事:国会証人喚問を見て思う(1)、では法律関係者と私との「価値観」の相違を、★前回:国会証人喚問を見て思う(2)、は彼らと私との「仕事観」の相違に就いて書いた。
続いて今回は、纏めを述べたい。
私は、「もうそろそろ、現在の日本的風土を、手直ししなければいけないのではないか」、と提言したい、のである。

日本的風土とは:
「手術は成功した、然し、患者は死んだ」。
これである。
この名文句は、物質的には豊かになったが、精神面では、永い間に育ててきた良き伝統の「恥の文化」が死滅した、現状を良く表すと思う。
100年前に日本は日露戦争に勝って、「文明国」に仲間入りした。
そしてその後の経過で、「路肩を走って、他人よりも得をする、(法律屋的発想)、運転をする」、自動車を購入した。



★前々回の記事で私は、あの補佐人(鶴見俊男弁護士)の態度、議場規則を無視して、自分から証人に話しかける態度を非難した。
前回の記事では、私は日本の弁護士は、法廷戦術として、非倫理的な手段、を用いるのに、躊躇いがないと書いた。
(違法と言っても、「大したことではない」、と思った人も居るかもしれない)。
しかし、ここから、耐震強度偽装問題(続)、のような問題が生じるのである。

繁華街の路上で、抜身の出刃包丁を持って歩くのはほめられないが、魚屋の親父さんがそれをしても、誰も気にしない。
同じことを、ヤクザがしたら、平素からの粗暴な行為を思って、皆が警戒する。 それと同じなのである。

[念の為に、幼児語に翻訳すると、こうなる → → :(高速道路が渋滞しているから、といって路肩を走れば罰せられる、と聞いても、多くの人は心配しない。
しかし、警察がその違反者を取り締まる気がないのを見れば、普通の人は嫌だなあと思う。  そして、常習的路肩走行者は、これを大した事でない、と言うであろう。)]


ヤクザ稼業でも何でも、金を稼げば『勝ち組』、と言って評価するのが、現代日本の風景である。
「恥の文化」、の生きていた時代には、無かった事である


2年ほど前に、公約が守られなかったことが明白になった時、総理大臣は、「大したことじゃない」、と言った。
「恥の文化」、の生きていた時代には、無かった事である。
公約を守らないことよりも、それを「大したことじゃない」、と言ってのける事、の方が重大である。


補佐人は証人に、あの違法な耳打ちで、何を伝えたかは聞こえてこない。
しかし、何か怪しからぬ悪智恵を、教えていたのだろう、と勘繰るのである。
 「恥の文化」の生きていた時代、昔の親は、その様な勘繰りを受けるような、信用されない人間になるな、と言って子供を育てた。


★耐震データ偽造事件で、衆議院国土交通委員会の証人喚問、の行なわれた1月17日は、阪神大震災11年目の日であり、 17年前に発生した、連続幼女誘拐殺人事件の、最高裁判決の出る日、でもあった。
それらの、どの一つを取っても、マスコミの大きなニュースになる出来事である。

それらが、同じ日に重なったのは、単なる偶然なのか、 或いは何か裏が有っての、操作の結果なのか、私には分らない。
あの時に、補佐人が繰返して規則違反をするのを、議長は注意を与えたが、退席を命じなかったのも、同様である。

いずれも、実効は上がらなかったが、やるべき事はやった、「患者は死んだ。しかし、手術は成功した」と格好を付けたのではないか、と、直ぐにその様な感じ方をするのは素直でない。
が、「恥の文化」が死滅し、その様にいろいろと、憶測を廻らさせるような出来事が、多くあるのは、残念ながら事実である。

最高裁判決は、17年前に発生した事件、初公判から16年で漸く決着したものである。
それでも決着したから、まだ良い。
オームの麻原の裁判は、「道路交通事故多発の原因」、に書いたように、弁護側の戦術が成功すると、刑罰を課す事が出来ないかも知れない。

犯罪者に刑罰を科す目的の一つには、世間に対する見せしめの意味も、有るべきであろう。  この様な悪事を働くと、この様な目に逢うぞと示して、社会防衛に役立てると言う配慮も必要であろう。
その意味からは、最終的な判決の決定が、これほど遅延するのでは、効果が失われる。

その意味ではマスコミ報道も同じである。
犯罪発生の時点で、犯人はこんなうまい思いをした、という報道ばかりして、その後、犯人が捕まり、どの様な厳しい処罰を受けたかが伝わらない ・(乃至は、十数年後に事件も忘れた頃に伝わる) ・のでは、頭脳の弱い人物に対して教育的でない。
その結果、発生したのが、耐震強度偽装問題(続)、 の話である。

責任能力を巡る専門家の精神鑑定が難しいなどと、複雑な議論をして見せるけれども、善良な一般人に対する社会防衛、等の視点は常に忘れられている
圧倒的多数の、善意の人のために、安心して暮らせる社会を築くことを、少しは考えたらどうであろう。


★研究が進むか進まないかは、私の関心事ではありません、と高言する大学事務官が、大学の研究室の研究予算の使い方を決定する仕組み、に就いては以前に書いた。(「NHKらしさ」

再度言う。 法学部出身の、官僚の論理は常にこうである。
法律屋的発想が支配する、明治以後の日本の風土を良く表す、「手術は成功した、然し、患者は死んだ」。の名文句は、法科優遇のツケと思う。

大学の研究予算は、合法的に支出された。 然し、研究成果は上がらなかった。
国会で証人喚問を行なった。 しかし、合法的に魚は網から逃げた。
全て同一パターン
、である。

★「一人を殺せば殺人犯罪者、万人を殺せば英雄」、とは昔から言われた。
この諺を、現代語に翻訳すると、「シートベルトをしないで運転すると罰金刑、だが、テレビで公開されている国会の議場で、規則違反すれば、有能弁護士」となる。

中国では凶悪犯が、事件発生後一ヶ月も経たない内に、死刑の判決を下されて、それも公開の場で処刑された事もあった。
見せしめ、という事も、ある意味では必要な事であろう。
イスラムでは目には目を、という基本的な考えがある。
多くの州で死刑が廃止されている、と日本の人権屋が褒める米国では、懲役800年等という判決も出る。

その様な、「法の有り方」、の議論の前に、日本では「法律家の在り方」を議論する必要が有ろう
そうすれば、患者の死なない手術、が出来るようになるであろう

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「国会証人喚問を見て思う(3)」について トラック・バックに感謝致します。(1〜3)迄、全て拝読させて戴きました。 加えて、色々拝読させて頂く内に、貴方も【信州人】である事に、思わずニヤリとさせられました。 佐久間象川先生も【信州人】   http://yamak.at.webry.info/   私も同じ。 先生は私の直感と認識が正解ならば、司法の現役で居られる筈です。 ...続きを見る
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此処に書く内容は、一口で評するならば、“蛇足”、である。 蛇足を描くのは、プライドを持つ人間は、すべきでないこと。 それを承知の上で此処に書くのは、私が老化したからでなない。 ...続きを見る
変人キャズ
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- - - 裁判員裁判と最高裁の判決 - - - 7/24に最高裁が下級審での判決を破棄した。 これを見ると  以前に (日本の司法制度:[C-180][2009/5/15])        に述べた事を思い出す ...続きを見る
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