変人キャズ

アクセスカウンタ

zoom RSS 国会証人喚問を見て思う(1)

<<   作成日時 : 2006/01/19 22:36   >>

トラックバック 2 / コメント 3

1月17日の国会証人喚問は、実に不愉快な思いをさせられた
当日テレビ中継を見ていた人々には、 耐震偽装住宅の住民、地震・水害等天災の被害者、リストラ生活を送る人、税金の使途が気になる納税者。 夫々の立場、政治的主張、その他でいろいろな視点が有ると思うが、 
大多数の国民、恐らく99.9の国民は、怒りの気持ちでテレビ中継を見たのではなかろうか。
そして私は、と云えば又しても法律家、あの補佐人という鶴見俊男弁護士のふてぶてしさに、最大の怒りを覚えた。


証人が証言拒否を繰返したとか、他の場所での彼の発言と矛盾する主張だとか、それらは普通にあることである。
良い事というのでなく、怪しからぬ事ではあるが、泥棒が他人の家を覗き、ペテン師が嘘を吐くのと同様で、別に不思議なことではない。  泥棒、ペテン師は自己責任に於いて、捕まった場合は罰を受ける事を承知し、悪党はその前提の上で行動している。
あの日の証人も建前は兎も角として、国民の殆どは、「どうせ、悪い事をしている」、と思って見ていたから、逃げ回っても不思議とは感じなかった。 恐らく、本人だってそうだろう。

然し、弁護士は違う。 彼の業務は、世間公認の表の世界の仕事の筈である
その人物が規則を無視し、理不尽を働く処を 公共のテレビ放送で流す害毒は計り知れない。
こんな奴が高収入を得ているのを見せられては、学校教育で幾らカリキュラムを整備しても、教育技術を研究しても、学生・生徒は社会のルールを守るように育つ事は有り得ない。

★証人喚問の場では、 証人から議長の許可を得て補佐人に相談した場合のみに、 補佐人の発言が許される規則になっている。
当日の議場では、この手続きを補佐人は無視し、 何度議長の注意を受けても、直接に証人に対して話し掛ける事を止めなかった
そして「証人が刑事訴追を受ける惧れの有る場合に限り」、という証言拒否を、限りなく拡大解釈して証人に証言拒否をさせていた。
その結果、証人喚問を行なった意味の大半が失われた。


普通の市民がささやかな交通違反をしても、警察に捕まり罰金を課せられる。  弁護士になれば全国放送されるテレビカメラの前で、それも国会の場で、 何度規則違反しても全然咎められない。
 これは法治国とは云えない姿である。

姉歯建築士はせいぜい数十棟の建築物に危害を齎しただけで、 あの弁護士の所業に較べれば極めて軽微であるが、資格を取消された。
社会に及ぼした被害の大きさからすれば、本来は大切な国会審議を無意味にした、あの補佐人の鶴見俊男弁護士に極刑を課すべきである。 最低限、弁護士資格など取上げるべきである


★法規という文章に書かれていれば、仮令それが如何に荒唐無稽なものであっても絶対の基準であり、 また若しも書かれていなければ、常識的にどうであっても、社会的な縛りにはならない。
もう既に何度も繰返したが、 この様な受け止め方が正しいかどうか、という所で、 我々技術者と法律家の価値観が食い違ってくる。   相も変わらぬ日本の法律専門家の姿が、又しても其処にあった。
恐らくは、証人喚問の場で補佐人の発言が許される場合というのは、規則で決まっているが、それに違反した場合の罰則などは無いのであろう。 当事者の良識とか善意を信じて、その様な罰則等は用意していないのではないか。


★私の記事「耐震強度偽装問題」に対して佐久間先輩にご批判(性悪説論者の弁(3))を頂いたが、 法律屋・マスコミ人種とコンビニの親父とでは社会的影響力の違いが有るので、 扱いを別ける必要が有るように私は思う。
その具体的な一例が、この国会の場で示されたのである。  その議論をしている間に発生したのが、:耐震強度偽装問題(続) の話である。

★法規という文章に書かれていなければ、 常識的にどうであっても社会的な縛りにはならない。
既に何度も繰返したが、 技術者と法律家の価値観の食い違いの例として、
「電気は物質でないから、それを盗んでも犯罪でない」、
「電気レンジに、濡れた猫を入れて身体を乾かしてはいけない、と使用説明書に書いてないために生じた猫の死には、メーカーの責任が存在する」、
「自己に不利な事を申告する義務はないから、轢き逃げは無罪である」、

などの論理があった。

日本の法曹関係者はこれを不思議とも思わずに、真面目な顔をして居るのが、毎度ながら私には本当に我慢ならない。
色々と屁理屈は並べているが、それは中世の神学者達が、自分では高級で大切な議論をしている心算で居たのと、全く同じである。

その様な独善が、あの証人喚問の場での補佐人、鶴見俊男弁護士の挙動になった。
そしてその結果として、折角の国会の場での証人喚問の効果が殆ど上がらない結果になったのである。


何世紀かの後には、昔の人類は・ ・ と言って、笑い話になること請け合いである。
然し、現代は未だ、 法律神学の君臨する時代である。
今回の国会証人喚問で、又しても、 私は現代に生まれた不幸を味わった。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
国会証人喚問を見て思う(3)
国会証人喚問を見て、前々回の記事、★:国会証人喚問を見て思う(1)、では法律関係者と私との「価値観」の相違を、前回★:国会証人喚問を見て思う(2)、は彼らと私との「仕事観」の相違に就いて書いた。 続いて今回は、纏めを述べたい。 私は、「もうそろそろ、現在の日本的風土を手直ししなければいけないのではないか」、と提言したいのである。 日本的風土とは:「手術は成功した、然し、患者は死んだ」。これである。 この名文句は、物質的には豊かになったが、精神面は法律屋的発想が支配する、明治以後の日本... ...続きを見る
変人キャズ
2006/01/23 15:09
裁判員裁判と最高裁の判決
- - - 裁判員裁判と最高裁の判決 - - - 7/24に最高裁が下級審での判決を破棄した。 これを見ると  以前に (日本の司法制度:[C-180][2009/5/15])        に述べた事を思い出す ...続きを見る
変人キャズ
2014/08/21 02:16

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
同感である。
ただ私は更に一つ疑問がある。と言うのは、議長が、証人と補佐人が相談できる場合を明示し、それ以外にすると退場させる事があると言いながら、遂に退場させなかった事にも腹が立つ。
H.T.
2006/01/20 10:22
卑しくも社会的正義の側に
立つべき者が、法の隙間を
ついて、国会を軽視する。
このような事は、
今回限りにしてもらいたい
です。
イプサム
2006/01/20 19:25
H.T.様、コメント有難う御座います。
ご指摘の通り、あの時の議長の扱いには、私も不満であり、この記事の原稿にも最初は書いたのでした。しかし、論点が拡散してボケるので削った次第でした。ご同感です。
変人キャズ
2006/01/21 18:23

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
国会証人喚問を見て思う(1) 変人キャズ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる