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zoom RSS (独り言63)「湯川さんの死」

<<   作成日時 : 2005/08/31 02:19   >>

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「湯川さんの死」                   81.9.25

★ 「近頃では大学生もマンガを読む」−と珍しげに語られた時期があった。
注意しなければいけないのは、それ以前にはマンガを読まなかったA君が最近読みだしたことではなくて、 幼い頃からずっとマンガに親しんできた時代、中学でも高校でもマンガ離れしなかった世代が大学生になった。  マンガを読むA君たちが大学生になった、というのが正確である。
従って、その4年後になると、「近頃では背広を着た社会人が電車の中でマンガを読む」に世相になったわけである。


★ これと似た感じの話だが、米国ではベトナム戦争以来、青少年の学力低下が問題だったが、中学から高校へ、そして大学へと問題が広がった。  そして、ついに大学の若手職員にその世代の入りこんだことが、問題の対策を著しく困難にしている、という。


海の波の動きは波の形が移動するのであって、水そのものが動くのではない。
社会の年齢構成分布はほぼ不動であっても、各年齢層を作る個々人は、若年から老境へと移っていく。
この原理は昔も今も変わっていないが、各年齢構成層が、いまほど異質な層からなっている社会は、人類がまだ経験したことがないだろう。



★ 9月8日、湯川さんが亡くなった。  湯川さんは漢籍にも深く通じた教養人であったが、この湯川さんと、同じくノーベル賞受賞者である江崎さんが対談したとき、旧制高校の話が出た。

文科・理科の差なしに、旧制高校生には哲学青年みたいなところがあったが、青年期にそのような生活体験をもつことが、創造的な仕事にいかに大切か、という話だった。 
いまや、その旧制高校世代は50歳をこした。そして、マンガ世代は30歳になろうとしている



ある大学の付属研究所の教授が、 ”データ集録装置” のような感じの若手助教授A君に、もう少し一般教養的なものにも興味を持つようアドバイスしたところ、A君は研究所長に向かって、
「教授は研究に関係ない哲学などを押し付ける。  映像時代の現代において、活字から情報を吸収するなんて古い、ということが教授はわかっていない」、  と直訴したという話がある。



この教授は色盲に色を教えることはできない、と言って嘆いたそうだが、 日本の科学技術も前途多難である。


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註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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