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zoom RSS (独り言35)学会講演

<<   作成日時 : 2005/08/03 06:18   >>

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学会講演                       79.6.16

★ 今春も数多くの学会や研究会が開かれた。
研究会が盛んに開かれ、研究発表の増えることは、科学技術の研究開発が活発な証拠で喜ばしい。
ただ困ったことに、近ごろ研究発表には、聞いていて非常に分り難いものがかなりある。

もちろん、学校の講義のように、完成された学問体系の話をするのではないから、ある程度分かり難いのはやむを得ない。
 また、聞く側が平素不勉強で専門的知識が不十分であれば、第一線の話題は理解できなくて当然である。
その意味で、研究発表が分かり難いと告白するのは「王様は裸だ」と言うのと同様に、研究者の端くれとしては大層勇気の要ることである。
 しかし、私がここで言いたいのは、そのような本質的困難に関する部分ではない。
研究発表をする人は、会場にいる聞き手に少しでも分り易く話すべきだということ、そして現状はこの理想から余りに遠いということ 
 − の指摘である。


★ 近ごろの発表者には、何とかして相手に分らせないよう努力しているとさえ、思われる人まである。
小声で口の中でボソボソつぶやいていて、会場の中ほどにでも座っていれば何も聞こえてこない。
スライドの文字が小さくて最前列からでも読めない。
割り当て時間内に話の3分の1も済まず、時間の大幅超過を座長に何度も注意されて、尻切れとんぼで発表を終わる。
エトセトラ。
研究発表の数が増えたといって、単純に喜ぶのは、ちょうど、アルファベットも読めず分数計算もできない大学生を量産して、進学率が増えたと喜んでいるのと似たところがある


★ このような風潮の原因として2つのことがあると思う。

そのひとつは、どのような粗末な内容でも研究報告一件は一件で、実績として評価されるため、「点数かせぎ」増えたこと。

その二は、未熟な若者(大学生など)の練習の場として利用する、物分りの良い (しかし社会的には無責任極まる)指導者が多くなったことである。


★ どうか学会の前に、数回の予行練習をしてから、登壇するようにして頂きたい。
それにしても、聞こえぬ声に耳を澄まし、読めないスライドを眺めつつ、次の発表は面白いかもと期待をつないで、黙然と堅いイスに腰かけて耐える聴衆の姿は健気である。



 −  −  −  −  −  −  −  −  −  −  −  −
註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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