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zoom RSS (独り言24)80年代に向けて

<<   作成日時 : 2005/07/22 04:13   >>

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80年代に向けて               79.1.18

 昨年5月3日、日米首脳会談の席で福田首相が核融合の共同研究を提案したのに対し、米国側はエネルギー省のシュレジンジャー長官が石油に代わる液体燃料の研究開発が、米国の最優先目標だと応じて、主張が食い違ってしまった。

 原子炉で自動車は走らない。 人類のエネンルギー消費のうち、電力の占める割合は30%以下だ。 とすれば、”当面の”という条件下で優先順位を決めれば、米国のような判断になるのが当然である。
極端な表現をすれば、”液体燃料を”の判断には、生活の実感があり、核融合はオモチャである。
石炭のある米国が石炭液化を主張したら、日本は水素を主張するのでなくてはなるまい


★ 私は昨年5月の出来事に、日米両国の体質の差を感ぜずにいられない。
 さらにいうならば、常に自力で先端技術を開発してきた国と、半歩後から進んできた経済的メリットだけはちゃっかりちょうだいした国との差である。


★ 古い話で不正確だが、昔こんな話を聞いた記憶がある。
第二次世界大戦後、まだソ連が原爆を持っていない頃、ある人がオッペイハイマー氏に尋ねた。  ソ連も原爆を作り得るだろうかと。 返答はイエスだった。

 その理由は、原爆製造の最大の秘密は、とてつもない金がいるが、とにかくつくることは出来るか、 また幾ら金をかけてもダメか、その点にある。  金さえかければつくられるということが示された以上、ソ連の原爆開発への最大の困難は取り除かれた
、とのことだった。

 膨大な金を掛けてもムダに終わるかも知れない、という場面での決断を繰り返しながら、米国は自力で道を開拓してきた。 バクチではないのだから、決断は各時点での最大限の英知をもってした真剣な判断だ。
この実戦的訓練を通じて米国は、科学技術の取扱い方を体得した。

★ 一方、日本の戦後の技術開発には、”2番目の原爆”を自力製造したようなおもむきがある。    長年の習いが柱となって、政治・行政には工学的センスがなく、技術指導者には哲学が欠けている。

各分野の専門家は、予算獲得のテクニックとして、その分野の重要性を政治家や役人に過大に売り込む。 政治家もその判断に国運を賭すほどの思い入れはない。


 80年代に向けて、日本の政治、行革、技術の専門家の根源的な反省を要する点だと思うが、どうだろうか。




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註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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