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zoom RSS (独り言17)「水素エネルギー」 

<<   作成日時 : 2005/07/15 05:31   >>

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「水素エネルギー」               78.6.7

★ 8月の末にスイスで、世界水素エネルギー会議(WHEC)が開催される。
会議には千人近い参加者が見込まれ、また論文発表者の国別も、米、ソ、仏、東・西独、伊など18か国に達する盛況である。

水素エネルギーについて、この際、概略の紹介をしてみたい
核融合、地熱、太陽電池等、いわゆる”新エネルギー技術”と総称されるもののうちで、水素は二次エネルギーである点で異色である。
数年後に石油が無くなった時、原子力発電だけではカバーし切れない部分が残る。
たとえば、自動車に原子炉を積んで走らせるわけにはいかない。
つまり、電気だけ何とかなっても、問題は解決しないのである。

実際、わが国の一次エネルギー総消費量のうち、発電用は28%にすぎず、大部分は流体エネルギーの形で使用されている。 そこで考えられたのが水素である。 水素を媒体(二次エネルギー)として、エネルギーの転換、輸送、貯蔵を行う新しいエネルギー・システムをつくろう、というのである。

★ 原子力や太陽エネルギーを使って水を分解して水素を作る。それを燃焼するとまた水に戻る。
この方法には次のような長所がある
 @水素は水から得られ、また水に戻る。 無限に循環が効き、資源的な制約は無い
 A燃焼はクリーンで無公害
 B電力は貯蔵が困難なのに対し、水素は容易に貯蔵できる
 C電力との間の相互変換(電気分解と燃料電池による)が高い効率で行われる。
 D低損失で長距離輸送できる
 E現在、石油が使われているすべての用途に容易に代替使用できる−など。

★ このように多くの利点があるので、各国で開発努力が支払われており、冒頭に述べた会議の盛況を生み出したのである。
将来、もし太陽エネルギーで水から水素を得る技術が実用になれば、人類はエネルギー問題から解放される。 現実には前段階として、原子力や核融合との組み合わせで実用化が進むであろう。

 ところで、昨年度の各国の水素関係研究予算(公的機関だけ)を見ると、米国43億円、EC(共同体研究センター)13億円、西独9億円、日本5億円となっている。
日本はエネルギー総消費最中で工業部分の比率が50%を超す世界唯一の国、しかも工業立国以外に道のない国、さらに先進工業国のなかで自前のエネルギーのもっとも乏しい国、つまりエネルギーの困難が発生した場合、世界中で最も深刻な影響が生ずる国である。
 その国が円高に悩み、GNP第二位を誇る状況のもとで、各国と比較してこの研究予算額である。
いかにも”日本らしい”と私は思う。


 研究費もさるなことながら、わが国でこの種のテーマと取り組む人々の研究環境についても、人的、組織的その他の面でいろいろ困難もあるやに聞く。
それらの条件下で、WHECの採択論文数は日本は世界第四位となった。 ご立派である。
 東大、横浜国大、電通大、静岡大、工学院大、東海大、東工試、電総研の人々の努力を多としたい。







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註記:「私の独り言{前置き[1]}:2005/4/21」に述べた理由で、このシリーズの記事を多数並べているが、これらの中で筆者として最もお読み戴きたいのは、次の2編です。
◎[11]私の独り言{明治生まれ:1979/5/26}[2005/7/6]
◎[9]私の独り言{血税の使い方:1978/4/5}:[2005/07/04]
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