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zoom RSS 私の独り言{前置き[2]老化の自戒}

<<   作成日時 : 2005/04/21 06:09   >>

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◎人間は何時の日かは老いる。老いを迎えるために心の準備が必要
なのは、「折り焚く柴の記」で、新井白石が述べて居る通りである。

一連の再録を始める前に、『老化とは切ないもの』と感じさせ、
   現時点での加筆が原文の改良になるかどうか分からないと、
   私から自信を奪った事情、あのように立派な人でも、と
   痛感させられた事例、の幾つかを陳べる。

★@:2005/04/16 のTV番組・俳句王国で珍現象が起こった。
   当日の主宰、金子兜太氏が互選で間違えて自分の句を選んだのである。
    春泥に烏が降ってきて欠伸
が、自分の気持ちにぴったりだったのでつい、それを自分の句と勘違いしてしまったもの。
    産土の欠伸の空の揚雲雀
が、本来の主宰の句だった。
間違えて自分の句を選ぶという珍場面を見て私は、作句の多い人には
   この様な事もあるのか、と思うことで納得していた。
   が、友人の俳人は「あのような事は始めて見たが、
   余程欠伸が気に入っていたのだろう。 根が大らかな人だけに、
   ご愛嬌に思った」と言っていた。
友人の説を拝聴して、矢張りあのような事は滅多に無いのだと思うと、
   却って妙に安心した。

★A:工学が専門の友人Y君の話である。
Y君が幹事役をしていた学会の専門委員会での討論の最中に、
   Y君が前回に発表したアイデアを、或る委員に恰も自分の
   考えのように発言されて、白けた気持になったそうである。
   それも、当のY君がその場に居る場なのに、である。

その委員は悪意でY君のアイデアを盗んだのではなく、
前回の会議で聞いた話を自分の考案と思い込んだのであろう。
学会の専門委員会と言えば、日本の主要な企業、大学を
   代表する幹部技術者の集まりで、その委員も若い方では
   ないだろうが、ボケる程の年齢ではない筈だ。

@の俳句の話と似た所がある。  そうしてみると、
   この種の間違いは、人間という不出来な生物の、
   ある種の限界を示すものかも知れない。


★B:次の話の詳細は長くなる上に、此処とは別の重要な
   問題を含むので、独立した話として次回に紹介するが、
   要するに上記AのY君が、某大学の助教授だった時代に、
   同大学のH教授のボケに振り回された
   被害の実話である。

Y助教授と同学科に、正義感の強いH教授という方が居た。
   H氏はY君に好意的な人物であったが、Y君の直属上司の
   T教授の、学者としての不見識を、正したかった。
   Y君に「喧嘩せよ、私が応援をするから」と嗾けた。
   余り乗り気でもないY君だが、実際にH教授の言うとおりにして、
   学問的正義を貫いたため、上司のT教授と気まずくなった。
すると、T教授は、「何故Y君は、自分の上司と喧嘩をするのだろう」、
   と言って、非難した事件である。

学科内の問題としてT教授とY助教授の不仲が浮上
   した時には、H教授は、「喧嘩しなさい」、と自分がY君に
   嗾けた事を全く忘れてしまっていた。

H教授はT教授の学問的な不正義を許せなかったが、
   別な問題として取上げられた場面では自分の発言は全く忘れていた。
H教授自身は正義感の強いことにプライドを持っていたが、
   私はこの経緯を見て、[老人の正義感の危うさ]
   を思わずに居られなかった。

★C:ある非常に有名な事件で名判決を下した事で知られる、
   高裁判事のT氏は、私の同郷の先輩である。
   そして、その父君は学識・人格の傑出した方で、
   私の母の女学校時代の恩師でもあった。
ところが、このご父君が晩年に痴呆が進み、嫁の眼を盗んで
   菓子を盗み食いするなど、大層みっともない所業をする
              ようになって、家族は困り果てた。
社会的地位も高く、家族全員の人柄も教養も素晴らしい家庭で、
   経済的にも何不自由の無い生活環境の中での出来事である。

★D: 一過性全健忘という現象をご存知だろうか。
全く心身健常な人が、突如としてある時間帯の記憶が
完全に無くなる
のである。


海外旅行から元気に戻った人が、成田から自宅まで数十キロ
   の道をどの様にして戻ったか全く記憶が無い。
   そして翌日以後の生活には何の支障も無い、
   というようなことが、突如として起るのである。
再発はしないので病気というのもおかしいが、
   矢張り一種の病気であろう。
有名人では養老孟司、俵萌子などの人の病歴が知られているが
   精神異常の有るような人物でない事は明白である。


人間の脳の働きとは、不思議でもあり、空恐ろしくもある。
社会的に立派に過ごしてきた人々のこれ等の話を知ると、
   私などのような人間の老後の判断力とか行動には、
   トテモ自信を持てなくなるのである

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